2018-06-21
梅雨に入って約2週間ほど経ちまして、雨の合間を見計らいなんとか防除を終えることができました。ホッと一息ついたその後は、ジメジメとした雨日が続いております。
今回の防除は殺虫剤と殺菌剤、それにアミノ酸とカルシウムという組み合わせ。気温が上がり湿度も高いこの時期は病害が多種に渡るため4種混合となります。
詳しくは2018年度防除履歴 をご覧ください。
葉っぱや実に付着させた殺菌剤がじわじわと雨で溶け出し、ある程度の期間は黒点病の原因となるカビ菌の拡散を抑えてくれます。このある程度の期間というのは、種類にもよりますが大体の目安が3週間くらい。当然雨の量が多いと薬効期間も短くなるわけですが、雨が多いからといって防除回数を増やすというようなこともしないです。
このあたりはあまり神経質になっても仕方がなく、防除回数を増やせば病気が出ない確率は上がるかもしれないけれど増やさなくても出ないかもしれない。ということを経験的に知っているので「病気出ないでね。」と願うに留めます。
カビ対策。
畑のカビと家のカビは種類が違っていても気温と湿度が発生要因というのはだいたい同じです。
家の中で発生するカビは色々なアレルギーや食中毒などを引き起こすと言われていて、出来るだけ防ぐことが大事になってくるのだけれど、最近の住宅は気密性が高い構造ゆえに湿気がこもりがちになるため発生を抑えるのは難しくなっています。
窓を開け押し入れやお風呂場なども全部開放して通気を良くすればかなり改善できるらしいけれど、雨の日に窓を開けるわけにいかないし、防犯の意味からもなかなかそんな事もやっていられない。
今思えば、昔住んでいた家は通気性がとても良い立て付けだった。エアコンがない代わりに開け閉めにコツがいる窓は長い軒先のおかげで少々の雨でも開けっ放し。ついでにいうと雨が止んでも夜中でも開けっ放しで、家の中のカビなんて意識したこともなかったな。
ということで現代生活においては除湿機やら除菌剤やらの対策商品の力を借りることになるわけだけど、目に見えないものを相手にするだけに「放っておくとそれらが体を蝕み大切な家族の健康を害する恐れがあるかもしれないという研究結果が報告されているといわれています。」なんていう不安を煽りつつもよくよく考えれば何言ってんのか分からない情報に翻弄されることになり、目に見えない敵と戦うための手数と出費が増えているというようなことが現代人が疲労している要因のひとつなのだろうなあ。
無いに越したことはないけれど無くならないものを無くすために疲労するより、気持ちを楽に持つのが大事だなあと思うわけで、乾ききっていない生乾き臭のする作業着を着るのはすごく嫌なんだけど、いざそれを着て外に出た瞬間に気にしなくなるのだなあ。