みかんの声とカルシウムの葉面吸収。

 

2016-07-07

2016年7月14日(木)


夏場は喉が渇きます。そして塩気のあるものが食べたくなります。
汗とともに体から失われていったものを補充しようとしているのですね。

そんな体の声を聞いてあげることができれば、健康状態が保たれるということなのでしょうかね。

このあたりはちょっと前の「足りないものを補う」でも。

ただ、この「体の声を聞く」というのが「お腹がすいた」とか「喉が渇いた」なんていう大きな要素であれば聞いてあげられやすいのですが、ビタミンだとか食物繊維とかの小さな要素については、声が小さくてなかなか届かないのです。

そこへさらに別の「美味しそ~」っていう欲望が加わるから、頻繁に聞き間違いが起こることになります。

体は、「エネルギーが足りなくなってきた(お腹がすいた)。最近はお肉と粉モンばっか食べてるから、今日は野菜中心でお願いね♡」って言ってるのに、

「お腹がすいた~(ここは正解)。夏バテ防止にはやっぱ焼き肉だわ!高いお肉は良質なタンパク質を含むので体に良いのだあ。どんどん食べて栄養をとって夏を乗り切るのだあ!美味しいビールのために水もガマンじゃあ!!」

てなことがありがちです。大雑把でいい加減な情報まで入り込んでいる場合が、私には特にありがちです。

これがもっと微量なミネラルだとかビタミンなどの場合はもっと難しくなりますね。

「カリウムが食べた~い」とか「私にモリブデンを~」とか、あんまりならない。

要素構成比率が低いのと、味の想像がつかないため「美味しそ~!」っていう欲望が沸かないからだと思われます。

んで、今日はなんの話かというと

カルシウムの葉面散布。

です。

カルシウムというと歯や骨の構成要素として知られ、人体を構成するミネラルの中で最も比率の高いものです。柑橘などには、細胞間の結びつきを強化する働きを持ち、やはり高い構成要素となっています。

細胞間の結びつきが強化されるというのは、果皮が浮皮や腐敗に強くなるということで、人間だと骨密度が上がり骨折し難くなるというのと同じような意味合いなんでしょうね。

農作ではカルシウム肥料というのがあって、石灰や貝殻を粉状に砕いたものを土に撒きます。

しかし夏場は高温や乾燥によって根の活動が弱っているうえに、カルシウム自体が生体内での移動速度が非常に遅いという性質があり、そのため土壌にカルシウムがあったとしても、果実内は不足する事態が起きます。

みかんの場合は特に初夏から収穫までの間はカルシウムの要求量が高くなるのですが、それが欠乏していても症状として現れ難い性質を持っています。

これを補うために「葉面散布」というのをおこないます。水溶性のカルシウムを霧状にして葉裏にある無数の「気孔」と呼ばれる小さな穴から直接吸収させます。

散布濃度については資材(商品)ごとの基準を参考にしますが、葉面散布の場合、濃いほど吸収量が上がるわけでもないそうなので、濃度よりは回数を重視します。

使用基準より少し薄めにして、同時に食味を上げる効果のあるアミノ酸液肥も、これまた同じ理由で薄めで混用し、10日-2週間を目安に回数をこなしていきます。

みかんの声が聞こえているつもりになってやります。

作業の後には冷たいビールが待っています。

焼肉食べたいな。

現時点での防除および葉面散布の作業履歴です。