防除からの。

 

防除からの。

2018-05-04


あっという間に4月も終わり、ゴールデンウィークも後半に入ったという噂を耳にしました。 私といえば最近はメリハリのない日常を送っているがゆえに、連休スケジュールどころか普段の曜日や自分の年齢の認識さえ曖昧になっております。

そんななか、みかんの花が満開を迎えていて、新葉の薄緑と白い花が畑を彩り、町中が甘くて丸い香りに包まれています。

日中のポカポカした陽気とあいまって、「癒やされるわぁ~ 」とかノンキに呆けているヒマがあるのかないのかといえば実はなくて、みかん農家にとっては忙しい防除の時期でもあるのです。

防除の季節。

日中の気温が上がり雨も増えてくると、自然界ではあらゆるものが活発に動き出します。

土の中の生き物が植物の栄養分を作り出し、植物の新芽や花を求めて虫が集まってきます。 水分とタンパク質や炭水化物があればカビが繁殖します。

虫やカビの中にはみかんにとって不必要なものがあり、さらに生産者にとって損害をもたらすものを病害虫と呼び、その病害虫を防いだり取り除くことを防除といいます。

その防除の方法には

  1. 病害虫に侵されない環境を作る「耕起的防除」
  2. 農薬などを使う「化学的防除」
  3. 網や袋を被せる「物理的防除」
  4. 害虫の天敵や、忌避効果のある植物を混植する「生物的防除」

などがあって、現時点で行うのは2番の農薬散布による「化学的防除」というやつです。

農薬には害虫用の「殺虫剤」と、菌の繁殖を予防する「殺菌剤」の2タイプがあって、その中でも病害虫の種類に合わせた数多くの薬剤があります。

これらを防除指針を元にしながら現場の状況に合わせて使っていくのだけれど、時期をずらしてやって来る何種類もの害虫や、目に見えないカビ菌による被害を効果的かつ効率的に防いでいく必要があるのですね。

ただやみくもに農薬を撒き散らしたところでより高品質なものが出来るわけでもなく、身体および経済的な疲労が増すだけです。
「相手のいないケンカ」とか「相手を間違える」とか「二度殺す」という間抜けなことをムダな防除といいます。

北東農園では1回の防除に約3日掛かるので、年に10回行うと約1ヶ月間を防除作業に使うことになります。

その合間に行う「葉面散布」を加えると「どんだけ合羽着んねん!」ということになるわけで、「効果的かつ効率化」が強く求められるわけです。

せっかく着る合羽だから気持ち良く着たいわけです。

私にとってはスーツや喪服よりはるかに着用頻度が高いのですよ。

それなのにその品質というか性能が甚だ疑問視されるものが数多く出回っていて、これまで50・・・いや15着くらいの雨合羽を試しておりますが、満足できるものに未だ出会ったことがない。

雨量より汗量の方が勝るサウナスーツ品質だったり、通気性はあるけど吸水性も兼ね備えた合羽ではないものだったり、ウェストのゴムがまんま輪ゴムだったり・・・。

合羽メーカーやる気あんのか!と怒りながらも、単にハズレを引き当てることに天才的な才能を発揮する私の所業かもしれません。どなたかオススメの合羽があれば教えて下さい。

 

途中から話の内容が変わっておりますが、ブログを書いている5日間にみかんの花は散り防除作業が終わっているためかも知れません。どうかお気になさらずに。

駄文に長時間=ムダな防除 笑 ( ̄ー ̄)b

 


 

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