2014.4.16
極早生みかんの剪定方法。
基本的にはジャマな枝を切って日当たりや風通しを良くするのと同時に、花を咲かせる(結実させる)枝と、新芽を出す枝のバランスをとって、毎年同じ収穫量を確保する。
樹勢を見ながら、今年の作柄を予想しつつ、天候の予想もしつつ、住宅ローンの残高も考慮に入れながら作業をしていくので、なかなか時間がかかります。
これが出来て一人前のみかん生産者です。
これが出来ない私はどうしましょう。
ということで取り組んでいるのが「いっそのこと隔年交互結実」という栽培方法です。
これを
こんなふうにします。
明らかに切り過ぎではありますが、
隔年結実と同時に「自然形」といわれる横に大きく広がった樹形を、コンパクトで直立した「垣根仕立て」に変更している最中でもあるので、傍目から見ると結構強引な剪定に見えます。
これでもいっぺんに切り込んだわけではなくて、生産年には剪定をほとんどせず、2年に一度の強剪定で、徐々に切り詰めていきます。
足掛け6年目でやっと基本になる骨格が出来てきた感じです。
「同じ樹勢で上から下までまんべんなく日が当たり、同じ太さで同じ長さの枝には同じ品質のみかんが成るだろう。」
という、予想と希望と確信を頼りに明るい未来に向かって、大海独り舟を漕ぐのであります 笑。
膨大な剪定枝の行方。
これで約20本分くらいです。
分り難いですがこの向こうに私がいます。
実際は私が写真を撮っているのでウソですが、それくらいの量ですよぉ!というイメージです。
「チッパー」と呼ばれるエンジン式破砕機でチップ状にして、切った樹の株元に置いていきます。
保湿と有機物の補給になり、
それが微生物の餌となって、分解によって数ヵ月後には消えてしまいます。
そこには細い根がたくさん出ていて、微生物たちが作り出したアミノ酸やミネラルを吸収してくれます。
本日やっと極早生みかんの剪定が終わりました。
こうやって書いていると、なんだか都合の良いことばかりみたいですが、そんなことばかりでもなく、試行錯誤は続きます。
でも大まかな骨格が出来上がったので、次ぎは収穫量の確保と、品質の更なる均一化が課題になります。