満開時期の防除が終わりました。

2014-05-14

 

2014.5.15

ひと雨あって、昼間の気温が上がったなと思ったら、開花の遅れていた樹も一気に満開を迎えました。
上の写真は「はるか」という品種ですが、今年はあからさまに花が多すぎます。
昨年度は着果数が少なく、たくさんの芽が出ていたので、しっかりと剪定をしたつもりだったのですが全然足りなかったようです。
新しい芽もほとんど出ていません。

この後、自然と落果してしまうのですが、それでもかなりの数が着果することになり、開花で多くエネルギーを消費してしまった上にこれから大きくしていく果実への養分も必要になってくるので、樹はだんだん弱ってきます。
樹勢回復には根からの養分吸収が欠かせないのですが、新しい芽が出ていないので新しい根の発生も見込まれず、土壌に養分があるのに吸収できない状態になってしまいます。
じゃあどうしようかということで、新しい芽が出るくらい摘果したり剪定すると、樹の負担が軽くなり、新しい根も出て樹勢は回復して果実も肥大しますが、味の悪い果皮の分厚いものが出来上がります。
これでは本末が転倒なので、樹が枯れないように気をつけながら、取り過ぎない程度に摘果をして果実の数を減らし、美味しくなるはずだからちょっとくらい小さくても仕方ないよね。と言い訳しながら様子を見ていきます。

この「はるか」と日当たりが悪く、開花が遅かったところの防除で今回の散布作業は終了です。
着花させていない極早生みかんの遊休区は殺菌剤、殺虫剤共に必要ないので散布していません。ただ、この遊休区は新芽が多くあって、もうすぐアブラムシが大量発生する予定なので、適時に殺虫剤の散布を予定しています。