June 27, 2014
極早生と、あと田口早生に尾崎が少し。全部で40a弱の温州みかんにマルチを敷き終えました。
その間、防除や他の作業を挟みながらだったので20日近くかかっていますが、パイプを追加したり、破損し難い材料に変えたりして効率を上げる対応をした結果、30%ほど作業時間を短縮することが出来ました。
年々手際も良くなっているので、この調子でもう少しスピードアップしていけば、マルチみかんの栽培面積を増やせそうな手応えです。
先日の「マルチシート被覆開始です。」でも少し説明させていただきましたが、通常より早い時期に水分ストレスを掛けることで熟成期間を長くとり、糖度を上げていこうという算段です。
しかも春肥無施用なので当然樹の負担がより大きくなり、樹勢の低下による果実の肥大不良や酸高、落葉、弱い枝の枯死などのリスクが高まります。
これを葉色や葉の角度、それと実のしなび具合などを見ながら潅水によってバランスを執っていくのですが、結構ぎりぎりなところまで追い込んでいくので、樹と共に私自身もストレスが掛かります。
みかんは黙って耐えていますが私は八つ当たりしますので、とばっちりは親父が受けることになります。スマンこってす。
今は水を欲しがっている様子もなく、葉色は緑濃く、順調に果実も肥大しています。
シートのおかげで雨水は遮断されているのになぜかというと、根を使って土壌から水分を吸い上げるだけではなく、葉からも吸収しているからです。
生きている葉は常に呼吸していて、酸素を取り込んで光合成をするのと同時に、足りない水分を吸収したり余分を放出したりしています。
果実の発育初期にあたる今は、樹体内栄養分も残っているのと、気温がさほど高くなく晴天日の水分の蒸散も少ないので、数日ごとに降る雨を葉から吸収する分で、こと足りている状態なのです。
このシートを敷き終えるといつも大きくほっとします。ただ、マルチシートを敷けば単純に糖度が上がるわけではなく、これはあくまでも糖度を上げるための準備です。
スタートラインに立ったことにホッとしつつ、
梅雨が明けてから本当の勝負が始まります。
それまではしばし心の休息 (*´ー`)
でも、知らないうちに雑草が・・・ (T^T)