晴耕雨耕と申しますが。

晴耕雨耕と申しますが。

June 30, 2014

いかにも梅雨らしいシトシトした雨が続いています。
ゲリラ豪雨とか雹が降ったりだとか落ち着かない天気の地方に比べるとじつに穏やかな梅雨の風景ですが、逆に不穏な気配も感じられてしまうのだなあ。

晴耕雨読なんて昔の人は呑気で良いなあ。なんてことを思ったりしますが、現代は雨合羽にゴム長というハイテクな物があるから雨でも働けるやろ!!
と、なんだか尻を叩かれてるような気がして、雨に打たれながらの雨耕です。

おかげで本を読む暇もないのだ、と無学の言い訳をしつつ、実際は仕事が遅くて作業が詰まっているのと、家の中に居ると体が鈍ってきて、わけもなくうろうろしてしまう落ち着きがない性分です。

遊休区の摘果作業

 

極早生みかんの本年生産区は、マルチを敷き終えたのでひとまず置いて、来年生産のための遊休区で少しだけ着果しているのを摘果しておきます。

本来の隔年結果性を利用するとはいえ、遊休年にまったく花が咲かない訳ではなく、生産年に出た芽や剪定し損ねたところに結実するものがあるのでそれを取り除きます。

「せっかくなんだからそれも収穫すれば、いくらかの収入になるじゃん!」と思われるかと思いますが、肥料を十分に吸収していて少しだけしか成っていないみかんは、間違いなく大玉で味の薄い水っぽいみかんになります。
そんなみかんは市場に出したところで安値です。

「北東農園は美味しいみかんしか作らない!作らないったら作らないーっ!!」

と自分に言い聞かせながらやっておりますし、それに

早い段階で摘果すると果実に送る養分を樹体内に残すことができ、摘果したところから新しい芽が出ることで、地下ではまた新しい根が発生して、養分吸収力が高まるのです。

こうした遊休年における準備の出来が、翌年の品質に大きくかかわってくるような気がしています。

気がしているだけで確証にはまだ至っておりません。 笑

でもたぶん合っていると思います。

親指の先ほどの大きさの実を落としながら、枯れ枝を切りながら、生えてきた草を抜きながら、少しづつ進んでいきます。


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