2015年4月22日(水)
やっと長雨が終わったみたいです。
この時期はまだ雨中での仕事は体が冷えるので、半日だけ合羽作業をしてあとはこのサイトをいじくって過ごしたりするわけですが、のべ数日かけて字体ひとつ変えられなかった時に残る喪失感と腰痛がハンパ無しです。そんなことより作業内容をブログに上げていかないと。
このブログはお客様に仕事内容を知ってもらうことと同時に、忘備録として今後の仕事に生かしていきたいと思って書いております。
というわけで、さっそく3週間前に遡り・・・
4月2日:2回目の春肥
みかんをはじめとする柑橘類は春と秋、それと品種によっては夏に施肥をおこないますが、北東農園では肥料少なめが基本設定なので、足りない分を追肥という形で補っていきます。
その足りない肥料分というのは、数字で表れるものではなく葉っぱの色や枝の強さ、それと今まで経験してきた数々の失敗から積み重ねてきたものにより判断します。
別名「勘」とも言います。
隔年結実の「極早生みかん」生産区の無施用から「不知火」の5回施用まで、あれはこれだけ、これはあれだけというように複雑な施肥体系になっています。
それをきっちり区分けされていない畑でやるものですから、なかには「やり忘れ」なんてこともあり、それが落葉、果実の肥大停止、樹勢の激低下が、半年後に手遅れな状態として現れたりします。
味を悪くするのは余分な養分!と韻を踏みつつ言ってみましたが、これを効きが悪いけれど長く効くアミノ酸肥料(ぼかし肥)を使います。はっきりとした肥料の効果が表れる化学肥料を使わないのは安心や安全のためではなく、単純に有機質肥料の方が美味しいと思い込んでいるからです。
一回目の春肥よりはるかに少ない10aあたり1-2袋を、料理の塩コショウのように樹の周りに振りかけていくのですが、風が強くて大半どっかに飛んで行ってる気がします (ー_ー)
施肥作業というのは目に見えない肥料成分を操ることになるわけですが、CSSやHTMLなんていうコンピュータ言語に翻弄されるよりストレスが溜まらないのは、自分の性分に合っているのでしょう。なによりです(^.^)