落弁期の防除。

2015年5月22日(金)


5月初旬に満開を迎えたみかんの花は、ほとんどがその花びらを落とし、落弁期に入っています。

みかんは単為結果といって、自家受粉で果実が出来るため種がありません。品種改良のために他花から受粉させて種を作ることはありますが、種を蒔いてから果実が出来るまでには非常に長い年月が必要です。

「桃栗三年柿八年、梨の馬鹿めが・・・」という歌がありますが、みかんは10年たっても花すら咲かないと言われています。

リンゴなどのような受粉作業が必要ないのは楽で良いのですが、子孫を残す手立てを持たないみかんをどうやって増殖しているのかというと、接ぎ木でおこないます。同じミカン科のカラタチを台木として使うことが多く、約3.4年で結実を始めます。

落弁期の防除

花が散った後は虫による加害はしばらくないので今回は殺菌剤とアミノ酸。それと温州みかんにのみ、ミカンハダニ用のマシン油を混用。

前回の防除から約3週間、発芽前からの防除がすでに3回目です。回数が多いような気もしますが、それは現代の農薬が環境負荷を抑えるために薬効期間が短く設定されているためです。

「対象物を絞って速やかに効いて速やかに分解。」が基本となっていて、昔の「皆殺し、長期薬効性」農薬に比べると、回数、種類とも増えていますが、安全性(特に散布者への)は確保されてきています。

農薬といえば残留や環境への影響が心配されるところですが、散布後に太陽光や微生物によって分解される成分を使用していて、そのほとんどが半減期(分解によりその成分量が半分になるまでの日数)が数日から2ヶ月となっていて、その半減期が出来るだけ短いものを使用します。

日中は気温が上がるとはいえ、空気は乾いていて風も爽やか。カッパの中は汗まみれだけど、作業ははかどります。次回はこんな訳にはいかないのだろうなあ。