どんどん敷いていきます。

2015年6月16日(火)


雨雲が太陽を隠している日が続いています。しとしと降る雨が止んでもすっきりした晴れ間が見えないのは梅雨なんだから当たり前ですが、メリハリの無い天気は気分が上がりません。
エルニーニョの関係で梅雨明けが遅れる可能性もあるらしく、みかんの味の決め手となる光合成や、発生しやすくなる病害のことなど、考えても仕方のないことを考える時間が増えています。

晴耕雨読なんていう風流な言葉は北東農園の辞書にはありません。
本を読むような風流な趣味がないということではなく、そもそも家には辞書なんて置いていないから辞書に書いてあるかどうかなんて知らないよということでもなく、単純に一日休めば作業がずれ込むということで今日も畑の中でございます。

野菜農家のように、湿った土を踏み固めると土壌三相を壊してしまうため雨が降ったら畑に出られない。というほどデリケートな土づくりを必要としないのも一つの理由です。

マルチ展張

2014.6マルチシート

雨水を土に浸透させないようにシートを一面に張り巡らせて、水分ストレスを掛ける「マルチ栽培」という手法です。

「マルチ栽培」について詳しくはこちらで。

通常は梅雨明け後の土壌が乾燥を始めるタイミングで敷くのですが、北東農園ではすでに始まっています。
土壌が湿っていようが雨が降っていようがどんどん敷いていきます。
これ以上雨を入れなければ、根からの吸収と自然蒸発で少しづつ土壌は乾燥していきます。

土壌に残っている水分と雨による葉面からの水分吸収で果実の肥大は順調に進み、梅雨後期にありがちな大雨による大量潅水で水分ストレスの開始時期が遅れないですみます。
緩やかに長期間ストレスを掛けてじっくり育てていくというやり方です。

一人で作業を行うため時間が掛かるのと、高温で直射日光の強くなる夏場の作業はかなり過酷なので出来るだけ早く済ませたいという理由もあります。

マルチシートはデュポン社の「タイベック」を使用しています。ポリエチレン製の和紙といった感じで、防水と透湿性に優れていて、建材として家の外壁の内側に使ったり白い化学防護服としておなじみの素材です。

このタイベックの他にも果樹用マルチシートというのは数種類販売されていて、安価なものや雑草抑制効果のあるものなどひと通り試してみたのですが、耐久性や透湿性においてさすがの普及率という結論です。

それでも雨風に晒され紫外線によって劣化するので、数年に一度張り替えていきます。
真新しいシートは汚れなき白い色が目に眩しく、踏んづけたときの乾いた音が気持ちいいです。