2016年2月5日(金)
- 春先から着果までは肥効と地温上昇を促すために除草剤を使用。(清耕)
- その後夏前までは土壌流亡を防ぐため、出てきた雑草はそのまま。(草生)
- 果実成熟期は土壌乾燥を促し品質向上を促すため機械や鎌で刈る。(清耕)
- 冬期は土壌乾燥を防ぎ、有機物資源確保のため雑草はそのまま。(草生)
前回の「上農は・・・」の記事で書いたみかん園での雑草対策の一例です。
なんだか抜いたり生やしたりの繰り返しで、雑草を頭髪と読み違えてしまうと大変な事態です。
除草剤の影響については、直接みかんの葉にかけなければ問題はないとされていますが、連用していると除草剤の効き難い雑草のみ繁殖することや、味に多少影響が出るのではないかと言われていて、除草剤に頼り過ぎないようにしましょうねということです。
北東農園では
北東農園の「草を見ずして草を取り」方式は、上農気取りかと言うと実はそうでもなく、ただの惰性なのでありますね。
現代のみかん栽培では決して清耕有利でもなく、除草剤について否定的な考えを持っているわけでもなく、ましてや上農美学に囚われているわけでもなくカリカリと草を削り続けている理由は、
一度手を止めてしまうと雑草がはびこり出し、そうなればもう後戻りできないという強迫観念。ただそれだけなのですね。
そんでもって
今年の場合でいうと、「草を見ずして。」のような事態になっており、過去最大級に雑草を生やしてしまったからには、新たな対策が必要になっております。
んで、登場させたのが
草焼きバーナー(灯油式)というもので、その名の通り草を燃やす道具です。
かなり昔に購入して畦の草焼きに使ったらしいのですが、
「焼くのに時間が掛かるし、すぐまた生えてくる」と言った理由で倉庫に眠っていたシロモノです。
おそらく葉っぱや茎が焼けても根っこが残っていればすぐまた伸びてくるだろうし、地面にしっかりと熱が伝わらなければ種から発芽するであろうということで、
一度カリカリと草を削った後で、土の上に落ちている種を焼き払っておこうという作戦です。
通常の草削りより手間がかかりますが、その後の草削り回数が減るのではないかという期待を込めております。
このバーナーのおかげで、いつもなら夕方になると足先が冷えてカジカンデくるのですが、暖かくてなんだか嬉しい作業でもあります。