2018-10-24
20日から始まった2018年のみかんは、ただ今絶賛販売です。
現在収穫しているみかんは「極早生みかん」というものですが、11月中旬以降に収穫期を迎える「早生みかん」と比べて、極めて早いということで「極早生みかん」と言われています。
9月中旬頃から始まった「極早生みかん」も約1ヶ月程経ち、北東農園でも完熟期を迎えております。
どの時点で完熟と判断するのか難しいところですが、北東農園では果皮が黄色ではなくオレンジ色に染まって完熟と判断しています。
そして現在、すべてオレンジ色に染まっているようには見えるので、鬼神の形相で収穫しまくっているのかと思えば案外そうでもなくて、酸味が例年になく強めに残っていて慎重な収穫作業を余儀なくされております。
酸味と菊みかん。
みかんの酸味というのは人の手でコントロールするのは難しく、天気に大きく左右されます。
酸味が強いと食べ難く、逆に少な過ぎるとコクがないと感じます。(ここ2.3年はその傾向が出ておりました。)
通常は熟期が近づくにつれ糖度が上がると反比例するように酸味が抜けてくるものなのですが、その年によって様々変わってきます。
今年のこの酸高の原因は、やはり夏場の猛暑と雨が降らなかったことによります。詳しいメカニズムはよく分からないのですが、養分を吸収する小さな根っこが乾燥で傷んでしまうことによるものと解釈しています。
特に元々樹勢の弱い樹は、夏場の強いストレスを受けて更に弱くなり、小さくて果皮がデコボコした「菊みかん」と呼ばれるものになります。
そんな「菊みかん」は糖度が高いのですが酸味も強くなりがちで、いくら糖度が高くても酸味の方が勝ってしまうと美味しいと感じないのですね。
というわけで、試食を繰り返しながら収穫を進めていくわけですが、あんまり食べ過ぎると売るみかんが無くなりお腹も壊れてしまうので、1本の樹で1個くらいの試食であとは微妙な色の違いで判断していきます。
そのためご注文を頂いてから発送まで少し時間がかかっております。できるだけベストな状態のものをお送りしたいと思っておりますのでどうかご了承くださいませ。
なお、慎重に判断して収穫しておりますが、もし、手元に届いたみかんが酸っぱいなと感じた時は、日にちが経つごとに徐々に酸味が抜けてきますので、通気性の良いカゴなどに移し、日陰などでしばらく保管して頂ければありがたいです。
果皮のデコボコしていない大きめのものから食べていただくのも良いと思います。
なにかと簡単にいかないものですが、これも農産物の宿命です。出来うる範囲で頑張っております。なにとぞ北東農園のみかんをよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
収穫の合間にスマホの画面を見たりすると、みかんの色が分からなくなることに今年初めて気が付きました。