2016年5月24日(火)
5月も下旬に入り、新葉は一人前の大きさになり、少しづつ緑色が濃くなってきています。
幼い実はまだ小豆ほどの大きさですが、順調に育っているようです。
そんななか、やっと終わりましたよ剪定作業。
苦節4ヶ月 笑
正味60アール 笑
本数にして3000本あるとはいえ、合間に施肥やら防除やら除草やらサッカー観戦やら収穫やら二日酔いやらが入るとはいえ、それにしても時間がかかり過ぎです。
剪定。
一口に剪定と言っても、目的やほ場条件や品種や植栽本数などによって切り方はさまざまですが、基本的には「ジャマな枝を切り落とす」作業です。
長く伸びた枝を切り落とす。
反対側のちょっと出過ぎている枝も切り落とし、
その横のもなんとなく切り落とす。
そうするとその隣の枝も気になってくる。
切るとスッキリしますからね。
そんなことを繰り返しながら、これくらいでいいかな?と思って2.3歩後ずさって眺めると樹がスッカスカです。
剪定の量や質によってみかんの味が変わってきたりするのでそこは慎重に行かねばならないのですが、枝の先だけを見てると全体が見えなくなってくるわけですね。
このあたりは人間の性格的なものが出てくるのだろうなあ。
ただ、今年は全体的な作業が大幅に遅れていて、剪定の後半は大急ぎの手抜き作業風だったのですが、これがかえってちょうど良かったりすると皮肉だなあ。
剪定鋏。
おそらくみかん農家にとって一番大事な道具の剪定鋏です。
とはいってもアイテム自体に特別なこだわりがあるわけではなく、ホームセンターでも普通に売っている「岡恒」のハサミです。
赤と白のグリップはおめでたい限定祝賀バージョンではなく、畑で落としても発見しやすいような配色となっています。
刃物なので使っていると切れ味が悪くなってきます。切れ味が悪いと仕事効率も悪くなので、たまに砥石を使って研ぎ直すのですが、この研ぎ方がなかなか難しく、研ぎ直しても一向に切れ味戻らない。ムキになって研ぎ倒しているとすぐにチビてしまいます。
すぐに買い替えられるのも重要な要素です。
とりあえず今年は、枝と間違えて指を切ることもなく良かったです。
大仕事を終えた剪定鋏をきれいに洗濯して干しているの図です。
剪定ハサミを洗濯バサミで。
ちょっとだけでも笑っていただけると嬉しいです。
そういえば最近は「モラル」という切れ味の良いハサミが大活躍しておりますね。
ルールに反する出過ぎた枝を切り落とす。
モラルに欠けた枝を切り捨てる。
その横の枝もなんだか気になってくる。
切るとすっきりしますからね。
そのうち枝が全部なくなってしまいそうだなあ。