春柑橘の生育状況。

春柑橘の生育状況。

2020-02-05


恵方巻きは食べませんでしたが福豆を食べ過ぎました。

やっと不知火への袋掛けが一応終わりました。例年より3週間遅れということで鳥の食害が多いのかと思いきや案外そうでもなくて、暖冬のおかげでエサが足りているのか、はたまたウチのが美味しくないのかと考えたりもしたのだけれど、とりあえず被害が少なくて良かったということにしておきます。

ただ、経費をケチって新聞紙なんか使ってるから当たり前なんだけど、先日の台風みたいな雨風で袋がちぎれ飛びました。
毎年多少は出る事態ですが、ここまでヒドイとさすがに気分が凹みます。
仕方なし最初に戻ってやり直しです。

生育状況

そんなこんなでいろいろと予想外なことが続いておりますが、現時点で樹に成っているものの生育状況をご報告です。

不知火

色づきはほぼ仕上がり状態ですが、食べるとまだまだ顔をしかめるほど酸っぱい。糖度的には例年並みなので、鳥に食べられていないのは味のせいではなさそうです。(希望的観測ですが。)
昨年より着果量は少なくて小玉比率が高い。摘果(実を減らして成長を促す作業)したはずなのに、温州みかんのMサイズくらい小さなものも多数。
昨年殆どなかった果皮の痛みも現時点でチラホラ見られるので、収穫量は少なそうです。
収穫は3月中旬以降になると思います。

ブラッドオレンジ「モロ」

こちらも例年と比べて少し小玉傾向。この写真を撮った2週間前は色味も少し薄い感じで、暖冬の影響が出ているのかもと思っていましたが現時点ではかなり赤みが出てきてます。
味はこれまた酸っぱくてモロ特有の風味はまだ少ししか感じない。
例年自然落下が始まる3月上旬が収穫時期なのだけれど、今年は生育全般が遅れているので少し後にずれるかもしれません。

はるか

他の中晩柑類が生育遅れの中、今年の「はるか」はなぜか大きいです。甘夏クラスがたくさんあります。ただ大味かといえばそうでもなくて、今のところ例年並みの糖度が出ていますので大丈夫だと思います。こちらも3月に入ってからの収穫になると思います。
今期お問い合わせが一番多かった品種なのでぜひとも頑張ってもらいたいです。

レモネード

もうひとつ黄色い柑橘を。
こちらは徐々に果皮色が緑から黄色に変わってきている段階です。完熟でもたいして甘味のない品種なので現時点ではほとんど味がしません。毎年心配しながらも収穫時期の4-5月頃になるとちゃんとした味になるのでたぶん大丈夫と・・・思います。
昨年まで果皮キズががあまりにもヒドかったので、防除を1回増やしたところそこそこマシになりました。廃棄率が下がりそうです。

はるみ

そろそろ収穫時期です。
「はるみ」は果皮が柔らかく、完熟まで樹に成らせておくと痛みが出てしまうので、酸味が残っている状態で収穫をし、その後約1ヶ月位貯蔵して酸味を抜いていきます。
栽培本数が少ない上に隔年結果性(一年おきに着果する柑橘の習性)が強いので、美味しいのに販売がままならないのがもどかしい。現在増殖中なので来年から少し収穫量が増えそうです。


2月に入りまだまだ寒い日は続きますが、収穫を待つ春柑橘の様子を見ながら、土の手入れや剪定などを進めていきます。