日焼け予防には。

日焼け予防には。

2023-08-05

わぁわぁ言うてるあいだに8月でございます。

随分と長いこと夏のような気がしていますがまだ8月です。夏としてはこれからが本番ですよねたぶん。

木陰での休息と仕事終わりのビールの量が増え気味ではありますが、長い夏を乗り切るために少し自分を甘やかせてですね、熱中症にならないように自分の体をなだめつつですね、ゆっくりと仕事を進めていかないとね、えー、いけないのですね。

そんな感じでだらだらしているからマルチシートの展張作業が未だ終わっておりません。
いつもだと7月中旬には終わっているはずなのですが、ゆっくり過ぎかもしれません。就農当初にやたら丁寧にやり過ぎた時くらいの遅さです。
ちょっと焦ったほうがいいかなというくらいには遅れてきましたね。

とは言えムリをしてもいけないので、同時進行している他の作業より少し優先順位を上げて取り組んでいきます。

日焼け対策

それにしても暑い日が続きます。

畑の中で倒れているのを3日経って家族が発見なんていう事態はなんとしても避けたいので(3日も探されないのか?)、熱中症対策には気を使いますね。

水2Lとスポドリを保冷バッグに入れて肌身離さず持ち歩きます。2-30分ごとに木陰に入って汗が止まるまで休息を取るのを心がけ、散布作業の時には合羽なんてものを着たりするものですから、予め15分後に通過するであろう所に配置しておきます。

数年前に娘に買ってもらった空調服がとても良い仕事をしてくれています。「野外作業者は法律で着用を義務付けるべきだ!」と思うくらいに有能です。
体力の消耗具合が格段に減りましたね。ただ、「めっちゃ働いて汗かいた~!ビールうめえ~~!!」っていう実感が若干薄まるので午前中のみの着用としています。

ここ数年で保冷剤と空調服のバッテリー残量と冷蔵庫のビール在庫(これは昔から)に気を配る手間は増えましたが身を守るためには必須なのですね。地球温暖化恐るべしです。

熱中症の予防とともに、日焼けの対策もしておかなければなりませんので、「SPF50+・PA++++」と書いてあるちょっとお高めの日焼け止めクリームと長袖と広つば帽子に首後ろにシェードも取り付けております。襟元でさらさらと揺れるシェードの裾がロン毛の頃を思い出させてくれます。

あと、最近は柑橘界隈でも日焼け問題が出てきまして、

日焼け止め用の資材を散布しときました。ホワイトコートという分かりやすい商品で、その名の通りおしろいで表面温度を下げる作戦です。

日焼け症が多く出る「不知火」などの中晩柑類に散布しております。

樹全体が白くなるので農薬べっちょり感が強いですが、石灰(炭酸カルシウム)を水で溶いたものなので害はほとんどなさそうです。

これを50倍の濃度で使用するのですが、500Lの薬液を作るのに10kgのホワイトコートを使います。
これが濃ゆい天ぷら衣を大量に作る時くらいに時間がかかるのですね。天ぷら衣と違ってダマが出来ないようにしないといけないので余計に大変です。

水を入れたバケツにホワイトコートを少量入れて丁寧にかき混ぜ、その上澄みをタンクに投入するというのを10回以上繰り返して薬液を作ります。

さらに濃ゆい25倍で散布する方が効果が高いらしいのですが、作るのもさらに大変なので薄めの50倍にしております。

昨年やった時は、やはり症状が少し出たので今年は2回散布してみます。25倍の1回散布と比べてどっちが面倒くさいのか分かりませんが、とりあえず今年は50倍の2回散布で様子を見てみます。
これでも症状が出るなら来年は25倍×1回です。それでもダメなら25倍×2回にするか諦めるかのどちらかにするつもりです。
石橋を叩いて渡る性格ですから何ごとにも時間がかかります。

ちなみにこの資材はみかんをかじりに来る「チャノキイロアザミウマ」という害虫を忌避できるので農薬として登録されています。

成分の炭酸カルシウムは化粧品の原料や食品にも利用されていて、案外世の中には農薬と同じ成分のものが結構たくさんあるのです。