夏のバテ対策。

夏の日焼け対策。

2023-07-27

20日の梅雨明けから1週間経ちましたが、もう随分と雨が降っていないような気がしたのでちょっと調べてみました。この地区に限って言えば7月に雨が降ったのが4日間だけでしたね。
しかも中旬以降は1日のみとなれば上旬ですでに梅雨が明けているはずなわけで、真夏の日差しがかれこれ1ヶ月近く降り注いでいることになります。これからしばらくも真夏の天気が続きそうな予報なので、今年はいつもより長く水の管理に奔走することを予感させます。

すでに温州みかんの樹は水不足に陥っていて、昼間などはちょっと可哀想なくらいに萎びてうなだれております。

うなだれてはおりますが夜から朝にかけては元気を取り戻しているのでまだ大丈夫です。

大丈夫と言っても枯れてしまうと元も子もないので少量の水はあげております。

あげてると言っても数日に一度、1本の樹に3Lほどです。明らかに足りませんがガマンしてもらいます。

萎れて喘ぐ樹を見ながら飲む水は格別です。

すっかりいじめを喜ぶ変態野郎と化しておりますが、果実の固さや葉の角度などに注視しながらこの状況をできるだけ長く保つような管理を行っていきます。

美味しいみかん作りには適度な養分と適度なストレスが必要とされていて、今はこのストレスの部分に重点を置いているわけですが、これまでの実感としては7月下旬から8月中旬までの少し過度めな乾燥が「菊みかん」ができる要因と考えています。

菊みかん

「菊みかん」は品種名ではなく、夏場の水分ストレスが強く掛かった時に果皮の表面がデコボコになる現象のことで、菊の花模様に似ていることから菊みかんと呼ばれています。
みかんが美味しくなる要因の1つとして水不足があり、菊みかんは「美味しい」が目に見える形と言えます。

サイズが小さくなったり樹が弱る代わりに美味しいみかんになるわけで、見栄えにこだわらない北東農園としましてはまさに望むところでもあります。もちろん美味しいみかん作りの方法は他にもあるはずなのだけれど、うちはこの方法しか知らないので脇目は振りません。

まあしかし今の状態を見ればもう少し着果を少なくして春の肥料をもう少し増やしてもうちょっと元気をつけておけば良かったなぁと思うわけですが、預言者じゃないのでそんなことを4ヶ月前に分かるはずもなく、まあ経験が足りないということなんだけど、この経験を次に活かせるようにしていくしかないのだけれど再び全く同じ状況が来るわけでもないので…というのは何個か前のブログで書いたなぁ。。

「極早生みかん」の現状です。(日差しの当たり具合とカメラの位置がズレてて分かりにくいですがご精査くださいませ…)

14:00 葉っぱ、果実ともにうなだれています。
翌07:30 葉っぱが上を向き果実にも張りが戻っています。

とりあえずこれ以上弱ってしまわないように、と言っても元気を取り戻すほどでもないくらいの管理を続けていきます。