2017年12月9日(土)
北東農園では温州みかんのほとんどをマルチ栽培という手法で管理しています。甘い言葉でみかんを言いくるめて糖度を上げようとするいかがわしい栽培方法ではなく、マルチシートという名前の布を使って雨の水をコントロールして糖度を上げる栽培方法のことです。
長い期間着果と乾燥にさらされ疲れている樹の健康を回復させるため、収穫が終わったら速やかにこのシートを開いて水(雨水)と肥料(秋肥え)を施してあげる必要があります。
みかんが成っている期間はこのような状態で雨水が地面に入らないようにしています。株元には黒いビニールシートを取り付けて、シート幅の尺が足りない分を補っています。
まずはシートの掃除。収穫直後のシート上は腐れみかんや落葉によって若干おぞましい光景となっておりますので、写真は洗った後のやつ。
水を流してデッキブラシで汚れを落とします。葉っぱやみかんがくっついていたりすると腐食して破れやすくなるので出来るだけていねいに。
シートは地面に置かれたパイプにパッカーと呼ばれる留め具で固定されており、これを一列分外して、くるくると巻き寄せていきます。
くるくるくるくる
この写真だけみかんが成っているのは気にしないでください。
株元の黒ビニールで包んで、それが風で捲られないように縛って完了です。
これから約1年半かけてゆっくりと休養させ、しっかりと手入れを怠らず次回の生産に備えます。