2019-01-09
昨年から持ち越していた収穫を終え、春の成熟を待っている果実も防寒袋に包まれていくにつれ、畑からどんどん彩りが消えていきます。
柑橘といえばオレンジ色や黄色のものがほとんどですが、その中でブラッドオレンジの赤色が異彩を放っております、そして日に日にその輝きを増しています。
約1ヶ月前
現在
12月7日時点では果皮の赤みはほとんど出ていなかったけれど、気温が下がるにつれどんどん赤みが増してきました。
この赤みは柑橘類には珍しくブドウなどに多く含まれるアントシアニンという成分によるものです。そのあれやこれやの効能についてはあまり興味が無いので置いときます。
この赤みは果皮だけではなく果肉にも現れて来ます。
ちなみに北東農園で作っているのは早生系統の「モロ」という品種で、3月頃に収穫期を迎えます。
せっかくならブラッドオレンジ(和名:血みかん)の名前の由来どおりに、キレイに赤く染まってもらいたいのですが、地域や樹や枝によって色が薄かったりまだらになったりします。
赤みの発現メカニズムについてはまだよく分かっていなくて、本場のイタリアなどとは発色に違いがあるみたい。気温や乾燥、土との関連があるようですが、とりあえずウチの畑で出来たものはソコソコ赤みが出ているようなので相性は良いのかなと思います。
ただ、日差しが直射する南向きの部分が元の黄色いものがたまに見られます。
一度色づいたものが日光で退色したのか、はたまた日焼けで着色しなかったのか?
アントシアニンと紫外線には強い関係性があるみたいなんだけど、注意して見ていなかったのでどっちか分からない。
今のところ中身に問題はないようなので、とりあえず早めに袋掛けをして様子を見ることにします。