2024-12-15
師走も半ばに入っているというのに、北東農園はあいも変わらずゆるゆるな時間が流れています。
そんな中、先日まで販売していた「ゆら早生みかん」に続きまして「田口早生みかん」の収穫がゆるゆると、いつもよりさらにゆるゆると始まっています。
王道の味。
早生みかんは極早生みかんより甘く、晩生みかんより食べやすく、11月に入る頃から年明けまでの長い収穫時期があり、みかんと言えばを最も象徴する系統だと思います。
その早生みかんの中でも古くからある「宮川早生」や「興津早生」といった品種の他にも数多くの早生品種があります。
当園では「田口早生」という品種を栽培していて、「田口早生」は「興津早生」から出来た比較的新しい品種とされています。ちなみに和歌山で田口さんが見つけたから「田口早生」らしいです。
「宮川早生」と「興津早生」「田口早生」「その他早生」の違いはなんなのかというと、成熟(収穫)時期だったり樹の勢いだったりといった栽培上の性質の違いなので、食べる立場からするとあまり関係のない分類なので、店頭では単に「早生みかん」と書かれていることが多いですね。
実際見比べても食べ比べても私には違いが分かりません。いや、分かる人には分かるかもしれませんが私には全く分かりません。(ちなみに前回販売していた「ゆら早生」については、他の早生品種との違いがはっきりしているので分かります。)
当園のみかんの中では「尾崎中生みかん」と並び最も栽培量が少ないため、その年の出来によって簡単に販売中止となる危うい品種でもあります。
2024年の出来栄えと商品内容につきまして。
「田口早生」も他の品種同様、夏から秋にかけての天候の影響を強く受けてしまいました。
着色遅延やそれに伴う食味上昇の遅延、果実肥大の進行など、みかんが美味しくない要素が満載となっていて、一時は販売中止へ傾いていたのですが、12月に入り着色が進みそれに伴うように食味基準をクリアするものが出てきましたので、急遽販売決定をいたしました。
要するに生育が遅れていただけということですが、諦めて11月中に収穫してしまうところでした。危なかったです。
ただ、元々収穫量が少ない上に、果実肥大が進み過ぎたものや食味基準に満たないものもあるため、慎重に収穫と選別作業を行いますので、販売数としては「ゆら早生みかん」以上に少ない予定です。
そして一番重要な食味の方ですが、収穫を遅らせたおかげで例年並みの仕上がりとなりました。
早生みかんの完熟収穫ですので甘みは十分、酸味は少なめとなっています。
従いまして2024年北東農園「田口早生みかん」の食味レベルは
食味レベル:3(昨年と同等)
食味レベルについて
当農園では糖度測定器を備えていないため、糖度などの数値は明記していませんが、お買上げの目安としてその年の平均食味レベルを5段階で表しています。 レベル3を販売基準とし、それ以上に関しては区別しません。また、レベル2以下のものは販売いたしません。
※ あくまで当農園内での食味基準です。他農園や他品種との比較ではありません。
商品内容
- 2S~Mサイズ混合(中心サイズは少し大きめのS~Mサイズ)
- 甘みは十分、酸味は少なめ。
- スレ傷痕など多少外観の悪いものもあります。
- 2.7kg箱のみ。
- お一人様1箱の限定販売です。
2.7kg箱
2.7kg箱のみでお一人様1箱の限定販売とさせていただきます。
できるだけ多くの方にお送りしたいと思っていますので、なにとぞご理解をいただけますようお願い申し上げます。
12月16日お昼12:00から販売を開始いたします。
詳しい商品内容の確認や、ご注文はこちらから。
非常に少量のため、売り切れの場合はなにとぞご勘弁いただきますよう、どうかよろしくお願い申し上げます。
「尾崎中生みかん」の販売につきまして。
12月下旬から収穫を予定しています「尾崎中生みかん」は、果実肥大が進み過ぎたため販売基準に満たさないと判断しました。従いまして今年度の販売は中止させていただきます。
楽しみにお待ちいただいた方には大変申し訳ございませんがご了承下さい。