About soil

土のこと

自然界では動物や植物、虫や微生物たちが複雑に関係し合って生活しています。

生き物はその自然から糧を得て生活し、やがて土に帰り、微生物が分解し、植物の生育に必要な養分を作り出します。

自然はこうしたあらゆる生命によって動く循環システムで成り立っています。

畑は人の手で造られたものです。

自然を壊して作った畑で作物を栽培し、収穫物として畑から持ち出してなお、循環システムを機能させるのが農業です。

継続した農業は、自然の循環システムなしには成り立ちません。

自ら崩したバランスを自らの手で補いながら、持続させていくことです。

Elementor #20673

From soil making

まずは土を知ることから

北東農園の土地は痩せています。元々海の底だった所にあり、有機物が少なく保水力や肥料養分を保つ力の弱い土壌の上でみかんを栽培しています。

痩せた土壌は美味しいみかん作りに適していますが、逆に生育不良を起こしやすいという欠点も抱えています。
それを改善するため発酵肥料や堆肥、粉砕剪定枝などの有機物を畑に投入していきますが、土の性質を大きく変える「土づくり」ではなく、必要な分を少しづつというスタンスを採っています。

Amino acids and minerals

アミノ酸とミネラル

北東農園では、魚粉などの有機物を発酵させたアミノ酸肥料を使用しています。
有機質肥料は肥料としての効果は低いものの、土中生物の餌となることで土壌の健全化や食味向上に役立っています。

そしてみかんも人間と同じようにミネラルを必要としています。
ミネラルは元々土の中に含まれているのですが、根から吸収されたあと収穫物として持ち出すことにより、少しずつ減っていきます。
カルシウムやマグネシウムなど比較的必要量の多いものから、マンガンやホウ素、モリブデンといったごく微量な要素まで、過剰にならないように注意しながら補給します。

The taste of soil and mikan

土とみかんの味

肥沃な土壌は、植物を元気に成長させてくれます。しかし北東農園は樹ではなく、みかんの果実を栽培するのが仕事です。
根から吸い上げる肥料分や水分が不足すると、樹は自身の成長を止めて果実の成熟にエネルギーを使い始めます。
果実を早く成熟させ、甘いみかんを作ろうとするのです。
葉色が薄くなり、やつれたように見える樹に成るみかんはとても美味しくなります。

この生理現象を最大限に利用するのですが、樹が枯れることのないようにバランスの取れた土をつくることが大事です。

Basic Concept

基本的な考え方

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