土のこと

土のこと

About the soil


自然界では動物や植物、そして虫や微生物たちが生活しています

多くの生き物はその自然から糧を得て生活し、やがて土に帰ります。

微生物はそれらを分解させて、植物の生育に必要な養分を作り出す。

自然はこうしたあらゆる生命によって動く循環システムで成り立っています。

畑は人の手で造られたものです。

自然を壊して作られた畑で自然ではない作物を栽培し、

さらに収穫物として畑から持ち出してなお、自然の循環システムを機能させるのが農業です

継続した農業は、自然の循環システムなしには成り立ちません

自ら崩したバランスを自らの手で補いながら、持続させていくことです。

まずは土作りから。

北東農園の土地は痩せています。元々海の底だった所にあり、有機物が少なく保水力や肥料養分を保つ力の弱い土壌の上でみかんを栽培しています。

痩せた土壌は美味しいみかん作りに適していますが、逆に生育不良を起こしやすいという欠点も抱えています。
それを改善するため堆肥や剪定枝などの有機物を畑に投入していきます。

有機物をエサに虫や微生物の活動が活発になれば、作物が健全に生育できる環境を作り出してくれると考えています。
この作業は毎年継続して行われ、根も虫も休眠している冬場に行われます。

北東農園では、魚粉などの有機物を発酵させたアミノ酸肥料を使用しています。
有機質肥料は肥料としての効果は低いものの、土中生物の餌となることで土壌の健全化や食味向上に役立っています。

そしてみかんも人間と同じようにミネラルを必要としています。
ミネラルは元々土の中に含まれているのですが、根から吸収されたあと収穫物として持ち出すことにより、少しずつ減っていきます。
カルシウムやマグネシウムなど比較的必要量の多いものから、マンガンやホウ素、モリブデンといったごく微量な要素まで、過剰にならないように注意しながら補給します。

アミノ酸とミネラル

土とみかんの味

肥沃な土壌は、植物を元気に成長させてくれます。しかし北東農園は樹ではなく、みかんの果実を栽培するのが仕事です。
根から吸い上げる肥料分や水分が不足すると、樹は自身の成長を止めて果実の成熟にエネルギーを使い始めます。
果実を早く成熟させ、甘いみかんを作ろうとするのです。
葉色が薄くなり、やつれたように見える樹に成るみかんはとても美味しくなります。

この生理現象を最大限に利用するのですが、樹が枯れることのないように、バランスの取れた土をつくることが大事です。