農薬などの使用について
北東農園では農薬や化学肥料を使用する慣行栽培でみかん作りをしています。
自然界には数多くの虫たちや細菌が存在していて、その中には商品価値を損なうものや、樹自体への加害によって枯死させてしまうものもあります。
みかんは数十年にも渡って収穫を続けていく永年作物です。樹の健康を保ち経営維持をしていくために農薬散布はどうしても必要なことではありますが、同時に自然の循環システムを維持し営農を続けていくためには、虫たちの無駄な殺生は出来るだけ避けるべきだとも考えます。
北東農園のみかん畑は南東向きの丘陵地にあり、日当たりと風通しがとても良い場所となっています。熊野地方は日本でも有数の雨の多い地域ですが、水はけの良い土壌なので雨が止むとすぐに樹と土も乾きます。樹の仕立て方にも工夫しています。小さな樹に仕立てることで樹体内にも光が届き、雨や夜露が乾き易くなります。
これらは湿度を好む虫や菌の繁殖を防ぐ効果があり、農薬の散布量を減らすことにも繋がります。
土の上で生産物を作る農家は、常に雑草と対峙していて、作業時間の多くを使う重労働の一つです。
雑草は作物の養分を横取りし、日光を遮り、害虫の温床となります。雑草はまた、土を柔らかくし、栄養分となり、保水効果や益虫の住処にもなります。雑草をコントロールすることが農業を営む上で、とても大事な要素となっています。
北東農園では水分要求量の多い品種は柔らかい草を選んで生やし、乾燥が必要な品種は、機械除草や除草剤などで管理を使い分けています。
果実品質や樹体の健康を保つために農薬を使用しますが、農薬散布が多いほど品質が上がることはなく、さらに防除作業は多くの費用と多大な労力を必要とするため、効率化を図るために削減は重要な課題となっています。
現代の農薬は中長期的には農薬不使用の場合と同等の安全性が確保されており、農薬削減が安全性の向上には繋がらないと考えます。
使用法を厳守したうえで、効果的かつ効率的なな削減方法を模索し続けます。
農薬の定義や安全について知っていただきたいことや、北東農園としての考え方などをまとめています。
現時点までに使用した農薬や肥料資材をお知らせします。ご質問などございましたらお問い合わせください。
基本的な考え方
土は太古より生物が生死を繰り返し循環することで作られてきました。人の手で栽培される農産物も自然の循環システム使い、土の力によって作られます。みかんの生育や味の良しあしはすべて土からのメッセージです。
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みかんは甘味、酸味、旨味、のバランスで味が成り立っています。人によって味の好みや美味しさの感じ方はさまざまですが、北東農園の考える味へのスタンスを明確にし、お客様へ伝えることが信頼につながると考えます。
北東農園では農薬や化学肥料を使ったいわゆる「慣行栽培」という方法でみかん作りを行こなっています。農薬の正しい知識や安心して召し上がっていただくための取り組みや考え方などをお伝えします。