2023-08-14
お盆休みの帰省客や観光に訪れる人達が増えてきました。
晴ると鬼のように暑いしガソリン代も高騰してるし7号台風は直撃予想ですが、4年振りの開放感に突き動されているかのような熱を感じます。まぁ、畑の中で感じているわけではなくテレビのニュースを見て感じてるだけですけどね。
そんなこんなで次の台風がやって来るまでの久しぶりの晴れ、葉面散布やマルチの補修や摘果と剪定枝を処理したりと目まぐるしく作業をこなしておりました。
帰ってきたばっかりの親父に留守番をさせて申し訳ないなぁと思いながら、まあ、仕事場が家の周りなので、まあ家にいるようなもんだろということで。
現在の生育状況。
7-8月上旬の日照り続きのおかげでみかんの樹に適度な水分ストレスが掛かり、ええ感じの状態になっております。
極早生みかん(日南1号)
これは主力の「極早生みかん(日南1号)」です。一般的には「弱り過ぎやろ!」と思われると思いますが、うちではこんな感じを「ちょうどええ」と表します。
例年より落葉は少なく(なんでか分からないけど)果実肥大もそこそこ(なんでか分からんけど)進んでいるので、ほぼ摘果しなくて良さそうです。
近影。収穫の早い極早生は果皮色が少しづつ薄くなってきています。
果肉も赤みを帯びてきました。
一見美味しそうな感じですが、まだ甘みは少なく酸味が大勝ちしているので食べられる状態にはありません。
中生みかん(尾崎)
こちらは同じみかんでも極早生から約2ヶ月遅れで収穫される「尾崎中生」という品種です。
サイズは小さめで果皮色も濃く固いです。まだまだ生育途中といった感じを醸しております。
当然果肉も白く果汁も少なめです。甘み皆無w
不知火
「デコポン」のブランド名でおなじみ中晩柑の雄「不知火」です。
収穫は来年の春なのでこちらも発育期全開です。すでに温州みかんより1-2周り大きいですが、これからまだまだ肥大していきます。
干ばつに弱く水分要求量が多いので、頻繁に水やりが必要。近年失敗続きなので肥料を増やし灌水頻度も上げた成果か、今のところ順調です(あくまでも今のところは)。
切り方がヘタw
果皮が硬いので苦労しますが、頑張れば数滴の果汁が絞れます。変な苦味もあるので酢の代わりにはならないです。
ブラッドオレンジ(モロ)
「モロ」もまだ青いですが不知火ほどデリケートではないので水やりもせずほぼ放ったらかしです。まあ放ったらかしは語弊がありますが、気候の変動に強いというのはこれからの品種選びにとって大事な要素となってきそうです。
いくつか種が見えますね。今のところは絞っても果汁は出てきません。というか固過ぎて絞れません。
当然成熟した味の予想もつかないわけですが、なんとなく放ったらかし(だから放ったらかしてないって!)でも毎年同じ味になってくれるので安心感があります。
後は収穫量がどれくらいかということですが、昨年に続き今年もちょっと少なめかなといった感じです。
はるか
爽やかなレモン色の果皮と丸い輪っかの模様が特徴的な黄色い柑橘「はるか」です。当園の柑橘ではレモネードと並んで収穫時期が最も遅い品種となります。
当然ながらまだ固く果汁もなしです。
レモネード
レモンの種類なので縦長の楕円形のものが多いです。なかには丸い形のものがあって、これらの違いはどこにあるのだろうと考えたこともあったのですが、味に変わりがあるわけでもなさそうなので気にしなくても大丈夫そうです。
果肉も真っ白。着果量は今年も少なめです。断面図撮影用に一個切るのもはばかるほどの少なさw
ということで10月に収穫を予定している「極早生みかん」のみ生育ステージが成熟へと傾きかけています。
ただここ1週間ほど天候の具合が良くなく、この後も台風も近づいているので、最低でもあと2日ほどは太陽の日差しが届かない予想です。
この雨続きで生育ステージが一歩後退しそうですが、台風後の天気でまた前進してくれそうなので、今回の雨に関しては風の被害さえなければ御の字という感じです。
8月下旬から収穫までのあいだは出来るなれば数日の天気と少しの雨というのが続いてくれると有り難いのですが、そんな上手くいった試しもないので粛々と作業をこなしつつ、台風の被害がありませんようにと祈るばかりでございます。