「ゆら早生みかん」の収穫。

「ゆら早生みかん」の収穫。

2023-11-27

師走が目前に迫ってきているというのに相変わらず昼間は半袖でも過ごせるような気温で、一応上着は用意しつつも結局着ることなく一日過ごす。というような毎日です。

「極早生みかん」の終了後、「ゆら早生みかん」の収穫を始めたわけですが、ある程度進んだところで止まってしまった。というのが今回のお話です。

「ゆら早生みかん」は扁平が美味しいとされるみかんの常識から外れる丸くコロコロとした形が特徴で、数ある温州みかんの中で最も糖度が高くなり、現在最も注目を集めている品種です。

甘いが正義とされるみかん業界において糖度の高いみかんが出来るとなればみんなが作りたがるのは、まあ当然の流れではありますね。

「これからはゆら早生の時代じゃぁ!」とか、「長らく続いた宮川(早生みかん)帝国の終焉だぁ!」とか、「ゆら早生一強時代の到来か?」とか、「苗木の確保もままならない!」といったことが言われているようですが、まあ、苗木は普通に買えたし1995年に品種登録された新しくもない品種が今まで広まらなかった理由というのもちゃんとあるわけで、そんないっぺんに増えて大丈夫なの?不知火とかシャインマスカットみたいなことにならない?とか、他人のことを心配する立場になんてないんだけど、、ゆら早生を15年以上作っている北東農園でも相変わらず「その理由」に苛まれた今年の作柄と相成りました。

「ゆら早生みかん」の特徴として、気を抜くとすぐに樹が弱って小玉になるというのがあって繊細な管理が求められるのですが、今年は花の数が多くて大豊作気味だったのね。で、「大豊作!」なんて言葉にとっても弱いみかん農家はすぐに浮かれてしまうわけで、「樹がすぐに弱る!!」っていう言葉なんてすっかり忘れていつもと同じような管理をしてしまうわけでね。で、売り物にならない4S以下のサイズが全量の数十%に上るというね。

ははは…。って、

笑ってる場合じゃないのですが。。

「とにかく気を抜かない!!」っていうのがゆら早生を作る上で最も大事なことだと、何度目かではありますが身に沁みた2023年であります。

そんな感じでデリケートな品種ではあるのだけれど、美味しいのでとにかく引き合いが強いのと、せめて「極早生みかん」をお買い上げいただいた方が余裕を持って「ゆら早生みかん」を買えるくらいの販売量を確保するのが最優先課題です。「ゆら早生で大儲け!!」を目標に、あと数年「毎年苗木を植える!」をノルマにして、数年後の完遂を目指します。

今のところは栽培面積が小さい上にこんな状況なので、とりあえず一通り収穫してみてどれだけの箱数ができるかを把握してから販売開始となる予定です。

予定だったんだけども、、

小玉が酸っぱいっていうこれまた当たり前の状況に陥っておりまして、現在収穫を止めて灌水しながら様子を見ているところであります。

なかなかスムーズに行ってくれない今年のゆら早生です。。

すでに収穫した分については再度厳しく選別にかけて酸っぱそうなものを排除したら…在庫が3割ほど減るっていうね。

ははは…。って、

もう笑うしか…ない。

っていう状況です←イマココ

販売するものに関しては厳選してお送りする心づもりですが、おそらく「2.7kg箱のみでお一人様1箱」という限定的なものになると思います。できるだけ多くの方にお買い求めいただけるようにしたいと思いますので、なにとぞご了承下さいませ。

近日中にお知らせいたしますのでどうぞよろしくお願い致します。