梅雨入りからの

梅雨入りからの

2021-06-12


梅雨に入って3週間以上経ち、そろそろ終盤、もうすぐ梅雨明けだなぁ!とか思っていたら、関東以北ではまだ梅雨入りしていないそうで、そもそも昨年の梅雨入りが6月10日だし、ホントのところはこれからが本番なのではないかということを考えると、ここ数日の晴れ間は大変貴重なのである。天気の週間予報ではこれからまた傘マークが並んでいるので、今のうちに防除を済ませておくことに。

今年の異常なまでに早い梅雨入りのおかげでいろいろと調子が狂っておりますが、たぶん調子が狂っているのはカレンダーというモノを持つ人間だけだろうと思うわけで、その他の生き物は異常気象やら早い梅雨入りなんてものには興味がなくて、その時の環境に合わせて生育しているだけなので、その生き物を相手にしている自分としても、慣例に囚われないでしっかりと観察しながら対処していかないといけないのであります。

というわけで長い梅雨期になるかも知れないので例年より1回多い散布を想定しつつ、黒点病(カビ菌)とカミキリムシ対策の防除です。

写真は昨年のものです。

今年もカミキリムシが大発生です。柑橘、特に弱った樹の株元に好んで卵を産み付ける習性があり、その幼虫が樹を食い散らかして枯らしてしまう柑橘農家にとっては最重要害虫のひとつです。

散布作業中にも1時間で10匹ほど捕まえるというのは明らかに大発生といえます。これは近くで耕作を放棄された園地が新たに出来たということです。高齢者の引退を知らせるかのように、甲虫類特有のブサイクな飛び方で樹の上をふらふら飛んで行きます。

そのあと間髪入れずにカタツムリとナメクジの防除は被害が目立つ温州みかんだけ。今年の梅雨入り時期を考えると少し遅くなった感もありますが、やっておかないと後悔するはずなので兎にも角にも。
こちらはエサで釣るタイプの粒剤を株元にパラパラと撒いておきます。

とりあえず晴れ間にやっておくべきことはやれたような気がするので一安心しつつ、その間にも伸び放題の草や黒点病源の枯れ枝切りやマルチシート設置の下地作りは、これから続く予定の雨の中での作業となります。