2017年1月26日(木)
韓国のお土産
みかんの香りのするクランチクッキーと不知火(デコポン)の色をしたチョコです。
みやげ屋のおばちゃん(かどうか聞かなかったけど)が「デコポンのチョコ~」と言ってたらしいです。
「デコポン」で知られる「不知火-しらぬひ-」は、熊本県の不知火町から栽培普及が始まったということで付けられた品種名ですが、韓国では「漢拏峰-ハルラボン-」という品種名で、済州島という所の特産品となっているそうです。それなのに「デコポン」と日本語で言っているのか不思議な感じですが、インパクトのあるネーミングが耳に残るのは万国共通なのか、ただ、日本人観光客だから言っただけなのかなあ。
「デコポン」というのは「ポンカン」から育成された頭に突起(デコ)がある柑橘なので「デコポン」と名付けられていますが、これは品種名でも愛称でもなく、JA(農協)に出荷された「不知火」のうち、品質基準をクリアしたものだけに付けられる登録商標(ブランド名)となっていて、「勝手に名前を使わないでね~。」ということです。
ということでJAの検査を受けていないウチのような個人販売は「不知火」と表記しますが、なかには「デコみかん」とか「不知火デコ」とかの名称をつけているところもあって、なんとか「デコポン」という名にあやかりたい感じががなんだかいじましい 笑
それだけこの「デコポン」という名前には、イメージが強く残るインパクトがあるということなのだろうなあ。ネーミングの勝利というやつだなあ。
名前の由来
はるみはるかせとかみはやあすみはるひたまみはれひめ
このなかに8つの品種が入っていますが、名前と形と食味をすべてイメージできる人はいますでしょうか。私はもちろん分かりません。
新品種が毎年登録され続けているので詳細は不明ですが、みかんを含む柑橘類には数百ほどの種類があり、全てに名前がついています。
その名前の付け方にはいくつかの傾向があって、
- 開発した果樹研究室の名を冠したもの(興津、津之輝、など)
- 発見された地名や人の名を冠したもの(宮川、不知火、など)
- 果実の特徴や季節感や想いや希望などを織り込んだもの(はるみ、紅まどんな、など)
という感じになっています。
上記2つは比較的単純なネーミングですが、混乱するのはイメージを伝えようとする3つ目のやつ。
柑橘という特徴幅が比較的小さい商品に、マーケティングの基本である「語感で商品をイメージ出来て単純で覚えやすい名前」を付けるのは難しいのでしょう、結局みんな同じような感じになって逆に覚えられないのね。
本業なんだからそれくらい勉強しなさいよ!っていう話なんだけど、アタシにゃあ無理なのです。美味しいとか美味しくないとかの判断はある程度出来るつもりですが、食べて品種を言い当てるとかになるとあきらかに人並みに劣るのでございます。
ウチで作っているというのに、味覚だけでは「はるみ」と「せとか」と「不知火」の区別がつきません。ウチで作っていないものなど以ての外でございます。
そんななか、今年は「はるみ」の増殖を予定しております。
なぜ「はるみ」なのかというと、「美味しかったから!」です!!
大丈夫です!!
きっと。