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収穫後の樹の様子です。果実に養分の多くを送り、緑色だった葉の色は抜け、やせ細った姿です。 葉がかろうじてくっついている状態で、ケアをしないと枯れてしまいます。例年なら極早生みかんのほとんどの樹が、この様な状態になっているはずなのですが・・
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今年の場合、着果前の元気なときとほぼ同じような状態に。 「いちど黄色くなった葉色は戻らない。」という定説を覆し、さらに、「枯れかけるまで樹を痛めつけないと糖度がのらない。」という北東農園の鉄板事項もひっくり返してくれて・・・
さいわい一番重要な糖度に関しては、夏場の日照りのおかげで過去最高の糖度水準だったため、多少下がりはしたものの食味を落とすまでには至らなかったのが救いでした。
ただ、着果の少なかった品種(これも想定外)は、果皮だけ生長した浮皮と呼ばれるブクブクのみかんになり、約10a全滅の憂き目にあってしまいました。
この浮皮みかんになってしまうと、痛みやすく発送はもちろん日持ちも極端に悪くなってしまうので、売り物にならず大半は廃棄処分となります。 そしてこのことは、生長に使われる養分が樹体内もしくは土中に残っていたということになり、春肥無施用の栽培方法をとっているうちにとってはショックの大きな出来事でした。
例年秋口には雨も降り、台風銀座と呼ばれるこの地方としては特別雨量が多かったわけではないので、来期の施肥について大いに悩んでいる所です。