北東農園の畑は植栽本数が10aあたり500本と多く(通常は300本くらいまでのところが多いかな)作業スペースが狭いので、いろんな作業が人力でおこなわれます。
この「寒打ち」もパワーショベル等の機械が入れば早くて楽なのですが、手作業でやるのでなかなか時間がかかります。
そこで
こんなものを用意。
名前は
「根ぇ切るやつ」 笑
爪が複数ある「土起こし」をアレンジして鉄工所で作ってもらいました。
爪を1本にすることで余分に土を掘り起こすことなく、石だらけの土にもさくっと入ります。
突き刺して手前に引き倒し、てこの原理で根っこを一定の長さで切っていきます。
列の間に50cmほどの通路を作る感じで2本切り込みを入れていきます。
列間の中央、雨が降った時に水が流れるところから根を排除することで、余分な水分吸収を抑えて、果実が肥大しすぎるのを抑制してくれます。
そして切ることにより、また新しい根が出てきます。新しい細い根は養分の吸収率が高く、おいしいみかんには絶対に必要なものです。
根域を制限することで、少しでもコントロールしやすい樹にすることが大きな目的です。
1回の動作で30cmくらい、少しずつ後ろ向きに進んでいきます。
切った根は出来るかぎり引きずり出しておきます。
土の中で腐ることで新しい根の発生を妨げてしまうからです。
5.6年前に切った所なのでさほど太くはありませんが結構長くなっています。
細根が付いているのでもったいないですが、長くなった根の先の方にに出ているだけなので、切り返して株元の近くに新しい細根を出させます。
掘り出していると顔ほどの石とかも出てきます。
埋蔵金はまだ出たことありません。
そして雨水が流れるように整えたら1筋出来上がりです。始めて2週間ほどたちました。
あと半分です。
みかんが美味しくなると同時に
正月で緩んだおなかの引き締め効果もあります(*^^)v