晴耕雨事務。

2014.1.30

ここのところ数日毎に雨が降っています。

天気が崩れると気温があまり下がらないので、寒さによる果実(袋掛けして3月頃まで樹上に成らせている中晩柑類が数種類あります)への障害や、寒風や乾燥による落葉が抑えられるのでありがたい。

ただ、今やっている土いじりは、濡れた土をこねると粘土状になったあと固まってしまうので、土が乾くまで待つことになります。

雨に濡れて風邪を引いてもいけないので(そんなデリケートかどうかは置いといて)家にこもって溜まりに溜まった事務仕事をやって過ごします。

そんな時いつも忘れているのが「みえの安心食材」の実績報告書提出。

 

「みえの安心食材」ってなんでしょう。


この作物は化学肥料や農薬を通常の栽培より30%以上減らして作っていますよ。
という印です。

栽培計画書の提出や実際に使った資材(肥料袋や農薬の空き瓶)を県の担当者に見せて、

「合格!!」

と言ってもらえれば

logo安心食材

 

のマークを付けて出荷できるという三重県の認証制度です。

他県でもやっていて、名前は違っても内容はほぼ同じようなものらしいです。

 

 

あと、「エコファーマー」なんていうのもありますが


これは国の制度で、内容は

「これから化学肥料や農薬を減らして作っていきますからねー。」
という意気込みを表明した農家が付けられる印となります。

 エコファーマーマーク

当初はうちでもこちらの認証を取っていたのですが、
5年毎に計画書を更新する必要があり、そのたび更に削減した目標を掲げる必要があるみたいで、
削減目標が20%とすると、行く先には農薬ほぼ「0%」!

ただし

計画書の提出が求められるだけで実際に実行する強制力はなし!

???

です。

ということで1度取得しただけで、更新はせず卒業した次第です。

そんなエコファーマー制度の不都合もあり、もう少しちゃんとした形で消費者の方々に分ってもらえるようにと、県が作った制度が「みえの安心食材」ということらしいです。

計画書、実地調査、報告書などの形に見えるもので、消費者に方々に安心や安全を理解していただこうという取り組みなわけです。

ただ、それも確実性やら信憑性の話をしだすと、抜けたり落ちたりがたくさんあるわけで、
「言わなきゃ判んない」といえばそのとおりで、人の目に余りつかない所で仕事をしていることの多い農家にとっては

「とどのつまりは作り手のコンセプトだったり正直さの問題で、特に直接口に入る食べ物のことなので、ちゃんと正直な仕事をしないとなあ。」

ということに尽きるのですね。