12月のみかん。今後の予定はどうするの?

2014.12

2014年12月4日(木)

月曜日の雨以降、気温がぐっと下がってきて師走感が出てきました。
ここ数日は収穫するものもなく、エアポケットに入り込んだかのように、ちょっとポカーンとしております。

今までなら極早生、早生、と渡り歩きながら、収穫が終わったものからマルチシートの片づけ、そして秋肥と葉面散布などのアフターケアをしつつ、次の中生や中晩柑収穫への準備に追われているのですが、今年は、というかここ2.3年極早生に関する作業が早くなって、11月末から12月初めに時間が余る事態が出来ております。

まあこれは故無きことではなく、極早生みかんの隔年結実法導入のおかげで、区画や樹、枝単位の品質が均一化が進んだことにより、いわゆる総取りが前倒しでできるようになった為です。

それと同時に、マルチ片付けの効率化を図るため、資材を投入したおかげです。

効率化とはいっても、マルチシートを巻き取るためのパイプを導入しただけですけど。

マルチシート片付けの様子はこちら

このパイプ、みんなは普通に使っている物なのですが、密植にしているせいで列数が多く、パイプもその分たくさん使うので経費がかかるという理由から、1枚づつ手で畳むいう非常に効率の悪いことしていたのです。
2m×20m×約100枚のシートを一人で畳みます。風の強い日なんかまるでコントです。

このパイプを取り付けたおかげで、2週間近くかかっていた作業が4日で済むようになりました 笑

効率が良すぎてなんだか物足りない感じがしないでもないですが、このムダ手間がなくなったことで出来た時間を、早生みかんの増稙で埋めていく予定です。

早生みかんのこれから。

少しですが、初めて直接販売できた「ゆら早生」と、収穫量が少なすぎて直接販売を断念した「田口早生」の2品種が柱になる予定です。

この2品種ともすでに栽培を始めて10年近くが経ち、高品質に確信は得ているので、あとは安定的に収穫が出来るように栽培量を増やしていくのみです。

「ゆら早生」は来秋40本が新たに初成りを迎え、「田口早生」はこの春に100本新稙したところです。
それでも大きく生産量が増えるわけではないので、来年、再来年と少しずつ増やしていきます。

みかんは苗木を植えてから収穫までは3.4年、成木になり収穫が安定するまでさらに数年かかります。
柑橘栽培の品種改新には楽しみがありますが、長い年月が必要です。

それを考えていると人生たかだか100年です。

短すぎます。