2015年9月3日(木)
先日の台風以降、秋雨前線が停滞していたおかげで夏が唐突に終わってしまったみたいです。肌寒く感じる日が続いていましたが、ようやく晴れ間が出てくれました。
長雨のせいでさすがにマルチシートの下の土もじっとりと湿っています。こうなると逆にシートが土壌水分蒸発の妨げになってしまい、再び水分ストレスが掛かり出すには数日の晴れ日が必要となります。糖度的にもここ一週間はほとんど上昇がみられず、低調だった昨年と同程度となっています。
ただ、昨年よりかなり着果数が多くて小玉傾向ということもあり、雨のおかげで肥大が進み少し安心しました。3Sサイズばっかりだったらどうしようかと思っていたのです。
葉の色と樹勢自体も昨年と比べると弱い感じなので状態としては悪くなく、乾燥状態が続けば盛り返す雰囲気が見て取れます。
天気次第ですけどね。
一番早い収穫の「日南の姫」までまだ3週間余りあるし、次の「大分」まで1ヵ月とちょっと。さらにいちばん大御所の「日南」にいたっては1か月半の熟成期間があります。順調に一週間に1度づつ糖度が上がってくれれば十分昨年以上の出来になる可能性があります。
まあ天気次第ですけど。
この時期の作業
この時期になってくると人為的に糖度を上げる術というのはほとんどなくて、天気が続くことを願いつつ、極端に小さな実や傷のついたものを摘果したり、絡んだ枝を解きながら実の重さで垂れ下がってしまった枝は麻紐で吊り上げて、出来るだけすべての果実に陽が当たるように整えていきます。
それにしても着果負荷を掛けるためとはいえ、樹によってはもの凄い数の枝が出ていて、その先にブドウのように実が重なり合ってくっついています。細い枝にたくさんの実が着き過ぎていると陽の当たらないところの着色が遅れたり、重みで枝が折れたりするので少し間引いてあげます。剪定と摘果をしていなかった分の作業労力が一気にのしかかってきております。
あんまり丁寧にやっていると1年くらいかかりそうです。