2024-04-26
ゴールデンウィークを前にして梅雨のような雨が続いている熊野ですが、皆様の所はいかがでしょうか。
そろそろみかんの花が咲き始め、畑は花の香りが漂い始めました。ちょうど連休中には満開を迎えるところとなり、町中が甘い香りに包まれます。
先日販売を終了した「モロ」もおかげさまでご高評を頂き誠にありがとうございました。販売数も増えてきて少しづつ認知が広がってきたのかなと感じています。
そして「はるか」と「レモネード」の収穫も終わり、これで北東農園の畑から全ての柑橘が消えました。倉庫の中の在庫がなくなれば2023年度シーズンが終了となります。
ということで「はるか」「レモネード」の販売を開始いたします。
春風が香るような。
黄色い柑橘といえばレモン、レモンといえば酸っぱいというイメージですが、この「はるか」は柑橘にしては珍しく酸味をほとんど感じません。
甘みもみかんやオレンジと違い、果汁に含まれるショ糖の割合が高く、酸味も柑橘にはほとんどないとされるリンゴ酸の割合が高いため、優しい甘さでハチミツのような風味を持っています。
酸味がなくてハチミツのような風味となればこれはもうスイーツです。女子ウケ間違いなしです。実際「はるか」へのお問い合わせはほとんど女性からです。
ただし皮が固くて剥き難いです。じょうのう(中袋)も厚くて固いです。皮とじょうのうの間に綿のような繊維があります。種も入っています。
お味以外はなかなか厳しい柑橘ですが、他の柑橘では味わえない独特のお味となっています。
「はるか」は別名サラダ柑橘とも呼ばれていて、サラダに果肉を混ぜるととても爽やかな味になります。皮は苦味がないので果実丸ごとコンポートにしたりジャムやマーマレードにすると美味しいらしいです(作ったことはありませんw)。あと、食感の好みが分かれるところですが、綿とじょうのうは厚い割にはスジ張った感じや苦味が無くそのまま食べても案外いけます。もちろん栄養たっぷりです。
剥き方いろいろ。
皮が固いので基本的にはナイフが必要です。食べ方はもちろん自由ですが、一般的な向き方をご紹介します。
その1.
ナイフでくし形にカットすると皮が剥きやすくなります。
その2.
綿の部分を残してリンゴ剥きしてから食べやすい大きさにカットして。
中袋と白い綿にはたくさんの栄養が含まれています。苦味がなくフワフワとした食感なので中袋の固さも和らぎます。
その3.
お尻に切込みを入れてから皮を無理やり剥ぎ取ってまるかじりします。(絵面が汚くてすみません)
今年の出来栄え。
- ここ数年で甘さは安定して来ました。たまに「ちょっと味が薄いかな?」というのもありますが、外観では判別出来ず、食べてみないと分からないのでご了承下さい。
- サイズは少し大きめのものが多いです。小玉傾向になりがちな当園にしては珍しいですが、要因は不明です。
- 枝にトゲがある品種なので外観はあまり綺麗ではありません。
*外観につきましては、直接腐敗に繋がらないと判断したものは箱に入れます。綺麗なものより日持ちが短い傾向にありますが、どうかご了承下さいませ。
ということで今年の総合評価は
食味レベル:3(昨年と同等)
食味レベルについて
当農園では糖度測定器を備えていないため、糖度などの数値は明記していませんが、お買上げの目安としてその年の平均食味レベルを5段階で表しています。 レベル3を販売基準とし、それ以上に関しては区別しません。また、レベル2以下のものは販売いたしません。
※ あくまで当農園内での食味基準です。他農園や他品種との比較ではありません。
商品内容。
まるかじりレモン「レモネード」
正式に品種登録がされているわけでもなく栽培もほとんど行われていないため、ネットで調べても情報がほとんど得られない謎の品種です。
コメリでたまたま苗木を見つけて、なんとなく買ってみたというのが栽培の始まりです。
「レモネード」はニュージランドで1980年代にレモンとマンダリンオレンジとの掛け合わせで作られた品種と言われています。
「レモン・レモネード」「スイートレモネード」「レモネード」と、さまざまな名前があり、原産のニュージーランドや他の海外では「レモネード・レモン」などと呼ばれているらしいですが、これらが同じものなのかどうかも分かっていないくらいの謎品種です。
大きさは通常のレモンと比べると大きいのやら小さいのやらいろいろで、形も丸いのやら長細いのやらいろいろです。なにが正解なのか分かっておりません。大きいサイズのものは頑張れば手で剥けます。
特徴的なのは、レモンですが酸っぱくないのでそのまま食べられるということです。
味はレモンから酸味と苦味を取り除いたような感じで、一言でいうと昔(?)喫茶店で飲んだレモネードドリンクのお味です。懐かしい初恋の味です(笑)。
甘さはさほど感じませんが、シャキシャキした食感と爽やかな後味が、食べて気持ちいい柑橘です。そのまま食べても良いですが、サラダに和えたりヨーグルトに入れると風味が引き立って美味しいと思います。
2024年の出来栄え
ほとんど甘みがなく風味と食感を楽しんでいただく柑橘ですので、お味は安定しています。サイズ的には例年より大きめなので食べやすいかと思います。
ただ、一昨年夏に台風で倒れてきた杉の大木の下敷きになり数本が大きく損傷してしまいました。以来半減した収穫量が未だ回復しておりません。従いまして今年も収穫量が非常に少なくなっています。
今回の販売につきましても2.7kg箱のみで「お一人様1箱」の限定販売とさせていただきます。どうかご了承くださいませ。
- 味は例年通り。
- サイズは少し大きめ。
- 収穫量は少ないです。
- 2.7kg箱のみお一人様1箱限定販売です。
食味レベル:3(昨年と同等)
食味レベルについて
当農園では糖度測定器を備えていないため、糖度などの数値は明記していませんが、お買上げの目安としてその年の平均食味レベルを5段階で表しています。 レベル3を販売基準とし、それ以上に関しては区別しません。また、レベル2以下のものは販売いたしません。
※ あくまで当農園内での食味基準です。他農園や他品種との比較ではありません。
商品内容
少量販売のため売り切れの場合はどうかご了承いただきたいと思いますが、今シーズン最後の柑橘販売となりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。