2016年9月28日(水)
台風が近づいてきてるわけでもないのに、波の音が唸り声を上げています。
安定しない天気が昨日も予期せぬ雨を降らせ、結局9月は秋晴れを見る日がほとんどなく終わってしまいそうです。
8月頃の感覚では熟期が早く訪れそうな感じがあり、いつもより早く販売開始できそうだなあと思っていたのですが、天候不順がたたり、ここにきて例年よりも遅れ気味となっています。
足踏みしながら太陽待ちをしている間に、ちまたは「青切りみかん」の出荷が最盛期となっていて、道に出ればヨタヨタと走るみかんを満載した軽トラに行く手を阻まれ、なんだかいろんなことがなかなか前に進まない感じです。
日南の姫
上の写真は北東農園のなかでも出荷が一番早い「ひなのひめ」という極早生みかんです。枝の形がアートっぽくなっていますが気にしないで下さい。
9月中に収穫出来るということで導入したのだけれど、これがなかなか厄介なヤツで、一見すると色付いてるように見えますが、青くてゴツゴツしたのもあって品質が一定しないのです。
こんな風に色づきがバラバラだと、当然味の方もばらつきが出てしまいます。
このような場合、できるだけ色や果皮の状態を揃えるように選別収穫するのですが、完熟まで成らせておくと果皮だけが生長(膨張)する「浮皮」が発生するおそれがあるため、完全着色を待たずに収穫を始めます。
ということで、この品種は直接販売はせずすべて市場出荷です。
そんな「日南の姫」でも夏場の渇水のおかげで、今年は一番良い出来となっています。
ちなみに本格的な販売をめざす「大分早生」の現状はこちら
「早生」という名前が付いていますが「極早生」種です。
「日南の姫」より着色やサイズに一定感があって食味も揃っています。果皮の状態も良好なので完全着色を待ってから収穫を始めます。
下の写真はちょうど10日前。
天候が不順のなか、ゆっくりとですが着色が進んでいます。
天気が安定すれば一気に完熟しそうな気配です。