あの夏の日のこと。

2018-08-06日南-3

2018-08-10


相変わらず暑い日が続いております。お盆も近づいてきているので夏の終わりも一緒に近づいてきているかなあ、と思ってもぜんぜん気休めにもならんワケで、体力とビールのストックが底をつきかけております。

自分的にはわりかし暑さには強いほうかなあと思うのではありますが、こんなにしんどい夏はひさびさで、そんな時は6.7年前に思いもよらず禁煙に成功したあの夏を思い出すのです。

あの暑い夏の日。

大人になってから(笑)ずっとタバコをご愛顧してきわけですが、1日10本~1箱くらいのペースなので特にヘビースモーカーというほどでもなく、近く(といってもぜんぜん近くない)のタバコ自販機までわざわざ車を出さねばならぬほどに禁断症状が出るわけでもない程度。

ということで健康のためだとか度重なる値上げによる負担の増加といった理由において「禁煙しなきゃ」なんて思うようなことは一度もなくて、百歳まで煙にまみれた爺さんだとか禁煙を繰り返している人を見ていて、タバコを止める辛さというのは知らないほうが健康的なのではないだろうかという持論があったのですね。

それがあの夏、今年のようにジリジリとした暑い日が続いていて、畑仕事をしながら振り絞るほども残っていない気力をダラダラと消費しながら日暮れを待つというような毎日を過ごしていたわけです。

少し作業をしては木陰に逃げ込んで、お茶で体温を冷ましながら一服。

短い作業と長い一服。

どうにかこのまま木陰に座ったまま仕事が終わらないかなあとか虚ろに考えながら、もう一服してから腰を上げようと薄っぺらい決意をしてタバコを口にくわえるのです。

そんな時、陽射しより熱いライターの火が鼻を焼きました。

 

「熱っっ!!!」

 

「なんでこのクソ暑い時に火なんか触ってんの?」

 

「アホじゃないの?」

 

・・・・・。

 

なんかそこで突然目覚めたのですね。

 

持っていたセブンスターを握り潰して禁煙完了です。

 

その瞬間からタバコを吸いたいという欲求だけでなく存在そのものが頭から消えました。仕事が一段落したときやコーヒータイム、お酒の席では必ず左手人差し指と中指の間から煙を立ち上らせていた昨日までの私は別人です。

横にいる人がタバコを吸っていても平気です。

一切の努力をせず、まったくの偶然による突然の禁煙というなんだか人間の脳の不思議を見るような体験をしたわけですが、ただ、この調子で突然お酒も止めてしまうというようなことがあるのだろうかと考えると、それはちょっとイヤだなあと思うわけですね。

一日の終りをお酒で締めくくる楽しみは小さいけれど大きいのです。

酒は百薬の長であるというのも私の持論であり、薬も毒も全てはその量によるのです。

それと、人に毒を吐く人間はどこかしらで毒の補充が必要なのです。