2019-05-21
上の写真は最後に収穫を終えた「レモネード」の花です。レモンの一種なので蕾が紫色をしています。蕾が開くにつれ白い色に変わっていき、その後、紫の行方は分からなくなります。
現在(と言っても17日)他の品種より2週間ほど遅れて満開を迎えています。(葉っぱのまだら模様はのちほど。)
温州みかんはすでに花びらはすっかり落ちて幼果が出てきてます。
この開花の時期は害虫や病気の発生する時期でもあるので、満開を見計らって防除を行うのですが、これだけ開花時期が違うとタイミングを図るのが難しくなります。
通常栽培の柑橘類は花に付くカビを予防するために満開の時点で殺菌剤を散布しますが、品種によって満開時期に開きがあるとどちらに寄せるかという問題が出てきます。今回のレモネードと温州みかんでは、当然主力のみかんタイミングで散布することとなります。
となると蕾に散布しても大した効果は出ないこととなり・・・
こんな仕上がりになります。
じゃあレモネードの満開時期にも別っこでやればいいじゃんとなりますが、数本しか作っていないレモネードのために数リットルの薬剤を調合して防除を行う技術と労力は持ち合わせていないわけで、結果「こんなんでスミマセン。」とか言ってお客さんにお渡しすることになるのですね。
そのほかにも
最初の写真で葉っぱがまだら模様なのも害虫被害によるものです。ミカンハダニというぎりぎり目に見えるかというとても小さな虫に吸汁されて葉緑素が抜けてしまってます。
収穫を終えている温州みかんは冬の間に対応できるのだけれど、春収穫の品種はどうしても対応が遅れ気味になります。
しかもここ10年くらい発生していなかったのでうっかり防除を忘れるというミスも出て、気付いたときには結構重症な状態。
放っておくとさらに増殖しながら温州みかんにも広がるので出来るだけ早く対応する必要があるのだけれど、気温だ雨だと後手後手になっております。
せめて温州みかんと中晩柑をキッチリと区画分けして栽培できれば改善できるのだけどなあ。