摘果と波のうねりと秋の声。

2018-08-23


たて続けにやって来る台風が不穏な影を落とすなか、遅れ気味の作業スケジュールを取り戻すために摘果作業にいそしんでいます。

しかし暑い。蒸し暑いを通り越して湯気の中にいるような息苦しさを感じます。

成長不良の小さな実と重なり合って変形しそうなものを少し間引きながら、実の重さで垂れ下がった枝を紐で吊り上げるという、さほど動きがなく力も使わない軽めの作業ではあるけれど、とにかく面積の広さとこの暑さで集中が続かない。

どす黒い雨雲が海の方からものすごい勢いで流れてきては強い雨を降らせ、唐突に止んだかと思えば陽射しに炙られるの繰り返し。

雨に濡れようが葉の雫が降り掛かろうがとても合羽なんか着ていられる状態ではなくて、それが余計にやる気を削いでいくのだ。

ここで手を止め作業を切り上げたところで明日への宿題が増えるだけなので、気持ちを奮い立たせるというよりは、もう、ひたすら陽気な音楽で気持ちを逸らす戦法で乗り切るのです。

それでもときおり吹く風は秋の気配がして、日暮れになると鈴虫の音色が聞こえてきます。

波の咆哮と鈴虫の音色とラテンおじさんの歌声。

なんだかよく分からなくてなんかいい。