2024-10-30
「極早生みかん」発送開始のお知らせからはや10日ほど経とうとしてますが、遅々として収穫が進んでおりません。
極早生みかん農家にとって一番雨が降ってほしくないこの時期に、2週間雨続きは悪い夢としか思えない。
10月の天気図を見返してみると傘マークが付いてないのは9日だけでしたね。ちなみに梅雨の6月では14日。
もう悪夢じゃん…。
雨が降れば空を睨みつけつつ収穫の手を止めていたのですが、ここまで長引くとさすがにやばい状況なのではないだろうか?と遅ればせながら現実を直視するに至り、「もう採る!!」ってなってる今現在です。
で、なんでこの時期の雨がみかんにとって良くないのかと言えば、いくつかの理由があって、
- 太陽の光がないため着色が進まない。
- 太陽の光がないため甘みが増えない。
- 増えないどころか雨の水分で甘みが薄くなる。
- みかんが水分を吸収して果皮が膨れる。
- 膨れたみかんは少しの衝撃で果皮に傷がつく。
- 傷口から雑菌が入り込み腐敗しやすくなる。
その他袖口から雨が流れ込んできて園主がびしょ濡れになるなど、良いことが一つもないのですね。
(唯一の例外が今年も4Sサイズ爆誕必至だった「ゆら早生みかん」が少しづつ大きくなってくれてるので、そこは嬉しい。)
最も気になるのが腐敗果の発生率が上がることなので、通常であれば雨が降ると収穫を止めるわけですが、今年のような事態になると天気の回復を待っている間にみかんが全部腐っちゃうということになるので、緊急事態宣言の発出です。
- 梱包後のカビ発生予防に殺菌剤を散布。
- みかんに傷を付けないように丁寧に採る。
- 小さな傷も見逃さないようにしっかり見る。
- 衝撃を与えないようにゆっくり運ぶ。
- 倉庫内では通常1日のところ2.3日保管してしっかり乾かす。
- 湿度が高い日は家に持ち込んでエアコンの効いた部屋で保管。
- 箱詰め時の最終チェックも細心の注意を払う。
そんな流れで作業をしておりますので、収穫量が通常時の1/3ほどしかありません。発送までに日にちが掛かっておりますが、どうかもうしばらくお待ちいただければ有り難く存じます。
「傷んでたらどうしよう、味が薄いって言われたらどうしよう、、」とか思いながらも自分と自分の作ったみかんの力を信じて梱包作業を続けていますが、もし傷み果が複数出ている場合(通常時から水分の蒸発を考慮して数個余分に入れておりますので1-2個の場合はどうかご勘弁を^^;)や、味が悪かったなどのご指摘はご遠慮なくお申し出下さいませ。
天気予報では来週開け頃からお天気が良さそうなので、一気にペースが上がると思います。それまでどうかみかんには頑張ってもらいたいと思う次第です。
ちなみに今はこんな感じです。