2017年8月27日(日)
生産者は品質の良いみかんを作るために、炎天下の過酷な条件の中で摘果作業を頑張っているのです!と、書いておきながら、ウチにとってはそんなに大事じゃないんだけどね~と言って、理由も述べず唐突に終った前回のブログ記事。
書く気力が続かない。猛暑によるビール摂取量が増えているため頭も回らない。
途中で筆を止め(正確には人差し指)、眠ってもヘンな夢を見る。
行ったこともない高級住宅街の大きな邸宅の大理石の床に座っている夢。
そう、私は広尾しているのです。
さあ、続きを始めるよ~
対処療法。
以前は北東農園でも例に漏れずむしむしと「摘果作業」をやっていたのですが、栽培方法を変えたあたりからこの「摘果」に関する認識が少しづつ変わってきたのですね。
この栽培方法というのは、これまで何度か書いてきた隔年結実法 によるみかんの作り方です。
簡単にいうと、みかんを「毎年成らせる」か「1年おきに成らせる」かの違いです。
隔年結実法は収穫が終わった樹を1年間かけてゆっくり回復することができるため、樹勢の低下を気にせず沢山の実を成らせることが出来ます。
同時にお客さんのニーズである「美味しいみかんが食べたい。」に答えるかたちで2S~Sの小玉サイズを出荷規格としたことで実を大きくする必要がなくなり、さらには「北東農園のみかんはこんなもん」という認識を市場にも持ってもらえるようになったおかげで、小さなサイズにも高値が付くようになってきたのですね。
結果、摘果は出荷規格を合わせるための対処療法だということが、考え方を変えることによって見えてきたわけです。
ただ、これはあくまで栽培方法や基準を変えたためであり、通常栽培の摘果は、必要かつ重要な作業だと思います。
そして炎天下での過酷な作業から開放されたのか?
というと、そんなことがないのが世の中の常。
代わって「枝吊り」という作業が増えました。
日に日に大きくなるみかんの実。その重みで垂れ下がってくる枝を紐で吊り上げる、これまた地味な作業で。
たまにあるブドウみたいな成り方をしている実を少し間引きつつ、みかんを傷付ける小さな枯れ枝を切り落としつつ、ビニール紐でつりつりしていきます。
すでに1000m巻を3つ使って追加購入必至です。