炎天下での摘果。

 

2017-08-24

2017年8月25日(金)


残暑っていうけど、一体どんだけ残ってんねん!と思うくらい暑い日が続いております。
地方によっては不安定な天気が続いていて、野菜価格の高騰が伝えられたりしていますが、この熊野地方においては比較的雨の少ない夏となっています。

摘果作業。

この時期のみかんの栽培管理としては「摘果」という作業が主だったものです。

一般的にみかんというのは着果率が高く、そのままにしておくと実の数が多過ぎて養分供給が間に合わなくなり、樹勢低下による小玉化や隔年結果の弊害を招きます。

そのため人力で実を間引くことで養分供給を潤滑にし、適正サイズに肥大させるのが「摘果」という作業です。

間引くといっても闇雲に数を減らせば良いというものではなく、一度にたくさん落とすと大きくなり過ぎるため、収穫の数ヶ月前から数回に分けて少しづつ摘果していきます。

樹の健康状態を見ながら、傷の入ったものや味の乗らないようなものを中心に落としていくのですが、その間の天候による影響も考慮した上での仕上がりを想定する必要があり、技術と経験を要する作業となっています。

そうして収穫時期にMサイズ(1個100gくらい)になっていれば、摘果が上手く行ったということになるわけですね。

なぜMサイズなのか。

品種にもよるけれど、以前は市場価格が一番高く収穫量も上がるLサイズ(130gくらい)が推奨されていましたが、時代の変化とともに「小さい方が美味しい。」ということが認知されるようになり、現在はMサイズの引き合いが強くなっています。

ただ、贈答用などでは、見栄えが立派という理由でLサイズの需要もまだまだあります。
逆にSサイズ(80gくらい)では小さ過ぎるという理由で、味は濃くても市場価格は少し下がります。

そのあたりを考えると収穫量狙いでM~Lにするか、味重視でM~Sサイズ中心に持っていくかで摘果の方法も変わってくるわけです。

夏場の炎天下、数%~数十%のみかんをむしむしとちぎり落としていくのは、力の要らない地味な作業ながら、なかなかしんどいものです。

以前は北東農園でもむしむしとやっていた摘果作業ですが、最近はその重要性が低めなのですね。