北東農園のご案内 2023年版

北東農園の紹介

2023-09-25

昼間は相変わらず真夏のような暑さですが、夕方になると少し涼しい風が吹き、鈴虫たちが泣き叫び、砂嵐かよというくらい赤とんぼが舞い散っております。
とりあえず秋は近づいているような気がしないでもないです。

相も変わらず割れみかんちぎりと枝吊り作業に追われながらも販売の準備も着々と進めているところです。

収穫が近づくにつれだんだん焦り出すのは恒例ですが、10年以上続けているに焦りと期待と不安がごちゃまぜになって毎日ヘンな夢で目が覚めるのはなんとかして欲しいです。知らない所で迷子になったり、高いところから落ちたり、迷子になった挙げ句に落ちたり…我ながら弱々メンタルに辟易です。

みかんに関してはとりあえず今のところは順調ですw

北東農園のご紹介

就農して約20年、最初は友達や親戚などごく少量から始まったみかんの直接販売ですが、贈り物や口コミで年を追うごとに少しづつお客様が増え、当Onlinshopや「うまいもんドットコム」などのウェブサイトを通じた販売も少しづつ広がってきたなか、当初のお客様が今でも注文してくださることが一番の自信となっていることは間違いのないところです。

最初は要領がつかめずに迷惑をかけることも多かった私に辛抱強くアドバイスしてくれたお客様や、お顔は分からないけれど電話やメールでのやり取りを通じて仲良くして下さる方々、お名前だけで常連さんだと分かる方々。そして北東農園の名前をどこかで知り、ご興味を持って下さっている方々に改めて当農園について紹介してみたいと思います。

常連のお客様からすれば「焼き直し記事ですな!」というのがバレてると思いますが、どうぞお付き合い下さいませ。

こんなところにあります。

本州でも有数の温暖な気候の紀伊半島南部、三重県の一番下。熊野地方または東紀州地域もしくは南紀などと呼ばれる所です。

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の中にありながら、山深いイメージとは少し違った熊野灘を望む緩やかな丘陵地の中腹に北東農園があります。
みかんの一大産地である和歌山県有田地方とは直線距離90km(移動距離150km)と、比較的近い場所にありながらも地形や天候などが大きく違っていて、特産品種や味の個性などに違いが見られます。
温州みかんを始めとした柑橘類の生産が主産業で、「年中みかんの採れる町」というのが我が御浜町のキャッチフレーズです。

窓から見た北側の風景。中央少し右に志原富士が見えます。

東に少し歩けば熊野灘。目を凝らせばグアムが見えます(見えません)。

家から畑が見渡せます。(ドローン屋根の上から撮影)

玄関を出ればすぐに畑が広がり、しかも平地の一枚圃場という最高の条件の下で柑橘を栽培しています。

プロフィール

ピンボケニヤけ顔(要アップデート)

みかん農家の長男に生まれるも家業にはまったく興味を持てず、自動車関連、放浪、服飾販売、などを中途半端に経た後、齢い40過ぎてやっとみかんを食べ物ではなく職業として手に取る気になる。
それから約二十年、昨年還暦。既婚、子供(女子)2人を社会に送り出すことになんとか成功しております。
父親がいなくなり今や一人農業。後継者がいないということもあり、思うままに好き勝手な営農活動をしております。

作っているもの。

園地総面積は約1ha、みかん農園としては小中規模程度です。
日本でも有数の雨が多い地域ですが、日当たりと風通しの良い南向きの丘陵地にあり、排水性に優れている土壌が美味しいみかん作りを支えてくれています。

栽培内訳

  • 極早生みかん60a
  • 早生、中生みかん20a
  • 不知火10a
  • ブラッドオレンジ5a
  • その他中晩柑5a

三重県熊野地方は極早生みかんの産地として知られていて、当園でも主力品種となっています。
現在のところ極早生みかん以外の品種については収穫量が非常に少ないため、販売に関してご迷惑をお掛けしている状況です。現在はお客様のご要望にお応えすべく、早生みかんやブラッドオレンジを増やすなど、品種のバランスを取る作業を進めているところです。

栽培品種や収穫時期など詳しくは「収穫カレンダー」でご覧いただけます。

栽培方法

マルチシート
隔年結実

温州みかんについては、6月から収穫までの間マルチシートと呼ばれる防水シートを地面に敷き詰め、水分ストレスを掛けて品質を高める「マルチ栽培」という手法と、一年おきに豊作と不作を繰り返す特性を利用した「隔年結実法」という手法を組み合わせています。

栽培方法について詳しくは「みかんの栽培方法でご覧いただけます。

また、樹上で越冬する不知火などの中晩柑は、温暖な土地柄が幸いして寒害などを気にすることなく樹上で完熟させることが出来ます。

不知火

農薬や化学肥料の使用について。

北東農園では農薬や化学肥料を使う、いわゆる「慣行栽培」で柑橘を栽培しています。
これらの化学合成資材の使用については、用法を守る限りは安全性に問題は生じないと考え、圃場内の環境バランスの維持や、食味向上のために有機質資材を基本としながらも、足りない部分は化学合成資材で補うというスタンスを採っています。そして経費と労力削減のために全体の使用量を減らす工夫をしています。

現在まで使用した資材は「2023年防除履歴」でご覧いただけます。

販売先。

当園の柑橘はOnlinshopでお買い求めいただけます。「北東農園Onlineshop」(現在は売るものがないため休業中です)
ご利用頂きやすいよう少しづつ改善を重ねている最中です。

また、こちらのサイトでもお買い求めいただけます。

*当Onlineshop以外のサイト販売につきましては、収穫の少ないものは出品していません。
また、「ポケマル」や「食べチョク」では、初めてのお客さんにも買っていただけるよう少量パックなども用意しています。
販売手数料等を上乗せしていますので多少割高となっていますが、様々な生産者の生鮮品が一度に見ることができ、様々なサービスなどもありますので、良かったら覗いてみて下さい。
(昨年は全品種の収穫量が少なかったため、ポケットマルシェ、食べチョクでは一切販売が叶わず、うまいもんドットコムに関しても限定的な販売となってしまいました。)

販売の基本的なスタンスとしましては、値引きをせず訳あり商品というものもありません。親兄弟にも同じ値段で売るところに融通の効かなさが現れていますが、それが品質への信頼に繋がっているような気もしています。

私が美味しいと思うものを美味しいと感じていただける方に食べていただければ良いなと考えています。
ただ、味の好みは人それぞれなので、果たして本当に美味しいのかどうかは、ぜひ一度お買い上げいただいて判断してみて下さいませ。

とりあえずみかん買って下さい。w