梅雨が戻ってくる前に。

梅雨が戻ってくる前に。

2022-07-15

毎日暑いでおす。梅雨明けが早いとその分夏が長いわけで、果たして涼しくなるまで体力が持つのか心配です。^^;

ひとり仕事なので、もし熱中症などで倒れても畑の中ではなかなか見つけてもらえない恐れがありますから、仕事休憩仕事休憩休憩仕事休憩休憩休憩くらいのローテーションでゆるゆると作業を進めております。

そんなことであたり前のことながらゆるゆると仕事は遅れ気味になり、例年ならほとんど終わっているはずのマルチシートの設置が未だ2割ほどしか進んでいなくて、今週の梅雨の戻り雨予報に若干慌て気味です。

仕事休憩仕事休憩仕事休憩休憩仕事くらいにペースアップをして設置を進めております。

美味しいみかんには「日光」「養分」「水分」が必要で(よく言われる「愛情」は特に必要ないと思います笑)、施肥による養分補給や、枝を整理して日当たりを良くしたり、枯れないように水をやるといったことで味を整えていくわけですが、いずれも過ぎたるは及ばざるが如しで、過度な日照や栄養や水分で品質の低下を招いてしまいます。

雨が多い年はみかんが美味しくないとよく言われます。
これは日照が少なく過度な水分吸収によって、糖が果実内で溜まっていかないためと言われています。特に成熟期間の短い極早生品種では夏の終わりから収穫前にかけての雨が味に大きく影響してくるため、雨の多い紀伊半島南部においてはこの雨水の吸収をいかにコントロールするかが美味しいみかん作りの重要な条件となってきます。

当然天気を制御できる能力は持ち合わせていないので、夏場から収穫が終わるまでマルチシートで雨が土に染み込まないようにしながら、ただそのままだと樹が枯れてしまうので頃合いを見計らって潅水設備を使って必要な水分を補給していきます。
つまり引き算と足し算を使って少しでも良い結果になるように仕向けていくのがマルチ栽培です。

とはいっても雨が降れば葉っぱから水分を吸収するし、枝を伝って株元から流れ込むし、台風でシートは飛ばされるし、タヌキに食い破られるし、数年で張替える必要があります。しかもコロナ渦でシートが手に入り難いというね。。

当園でのマルチシート設置区は30aあまりとさほど広くもないのですが、ひとりでやると3週間程かかります。たかだか糖度を少し上げるために多大な労力を使い過ぎている気がしないでもないのですが、みかんの場合「されど糖度」な部分も大きいので、お客さんの顔と冷蔵庫で待つビールに思いを馳せながら気力を奮い立たせております。

半分ほど敷いたところですが、昨夜から土砂降りでーす。間に合いませんでしたがでもまあまだ7月半ばなので大丈夫でーす!(と、思いますー。)

そのほか、北東農園での栽培についての取り組みはこちら「みかんの種類と栽培方法について」で簡単に解説しておりますので、ご覧になっていただければと思います。