今年最後の収穫祭。

足し算と引き算。

2018-12-27


今年もあと1週間を切ったところで、年内に収穫が終わらないことが確定いたしました。

まあいいです。

出来ないものは出来ないんだから仕方がないと頭を切り替えて、ペースを落としてのんびりやることに。

今収穫しているのは「早香-はやか-」という、ポンカンと温州みかんを掛け合わせたマイナーな品種です。

JA推奨品種として産地化を目指していた時期もあったみたいだけれど、今や栽培面積が減っていく一方の見放され品種となっております。

見放されていく理由はひとえに「儲からない」からなのですが、この早香の場合はとにかく収穫量が少ないということに尽きるのですね。

単純に農産物の収益は「単価×収穫量」なので収穫量が少ないのは致命的。収穫量が安定しないうえに着果量を優先するあまり食味の安定にまで気が回らず、味がバラバラなので直接販売に至らず。結局、毎年買って頂いているお客さんの分を厳選して、それ以外は市場に出荷で済ませることになります。

それが今年はどうしたわけか例年の5倍以上も成ってしまって慌ててるという事態。

もちろん収穫量を増やすための工夫は毎年やっているのだけれど、決定打となる打開策を打った覚えがないから希望の光が差し込んできたわけではない。これを業界用語で「たまたま」と言い、来年の隔年結果(裏年)が余計に恐ろしい。

この早香を気に入ってくれているお客さんのためにも、生産量と食味を安定させたうえで栽培面積を減らしていければなあと空論を展開中なのであります。