普通の冬ではないらしい。

2016.1.8

 

2016年1月10日(日)


例年通り、北東農園の仕事始めは防除作業でした。

ミカンハダニとカイガラムシの2種類の害虫に対しての防除です。冬の寒い時期に虫なんているのかと思われるでしょうけど、これがしっかりと生息しているのですね。

彼らは幼虫や卵の状態でみかんの樹の葉裏や枝に潜んで越冬し、暖かくなると年に数回以上繁殖を繰り返して爆発的に増殖します。そのため冬の活動停滞期を狙って数をできるだけ減らしておこうという作戦です。

マシン油と呼ばれる植物性の油を使用するのですが、冬場におこなうので「冬マシン」と呼ばれています。

冬マシンについてはこちらで詳しく。

いつもなら重ね着に重ね着の上、合羽着てフェイスマスクに2重手袋で防備してもなお凍えながらの作業なのですが、暖冬甚だしい今年は中身シャツ1枚なのに汗までかいての作業です。

普通の冬ではない?

昨年から続くエルニーニョ現象が過去最強クラスということで、NASAが「少なくとも普通の冬ではない」と断言していますが、日本でも雪が降らなかったり菜の花が咲いたり大根が巨大化したりで、野菜の値段やスキー場など経済にも影響が出ているようです。
みかんについては今のところ異常は見て取れませんが、いつもより雑草の生長が旺盛な気がします。

平年と比べる?

気象庁発表による「平年より気温が高い」とか「平年に比べて雨量が多い」の、「平年」ってどこに基準があるのかと思ったら、過去30年の平均値を平年というのらしいですね。そしてそれが10年毎にスライドしていくそうです。

最近は毎年のように異常気象が言われていますが、このままずっと平年に比べて異常が続いていくと、今後30年の「平年」って一体どんな平年になるのでしょうか。

薄着で汗をかきながらの作業は、夕方の冷え方がいっそう身に応えます。