新芽の頃になると。

不知火について

2022-04-02


1月2月3月は行く逃げる去るとか言われますが、何をしたのかほとんど記憶のないまま3月がいつもの3倍速で過ぎていった気がします。

なんとなく焦っております。

サボっていたわけではないのだけれど、いちばん時間のかかる剪定作業がほとんど進まなかったことが焦りを生んでおります。

まあ、今までの作業記録を見るとスケジュール的には毎年同じような進捗状況なので、よく考えてみるとこの時期は毎年焦っていて、つまりは剪定があまり好きではないのだなぁ、ということが伺えます。

ちなみに上の写真は玄関前の「金柑」「シークワーサー」「桃の花」「不知火」の揃い踏みです。

そんな中みかんに新しい芽が出てきました。

5mmくらいの小さな薄緑色をしています。すぼめた指のようなところが葉っぱで、その中にやがて実になる蕾が隠れています。
下の写真はちょうど一年前です。見た目あまり変わらないですが、全体的には今年は少し遅いかなといった印象です。

2021年3月29日

一雨ごとにこの小さな芽が葉を広げて大きくなっていきます。冬のあいだ薄暗く淀んでいた畑がいっぺんに活気づいてきます。
今は柔らかくて触ると簡単に落ちてしまう弱い芽ですが、あと一ヶ月もしないうちに花が咲きます。そしてそれが果実の子供となり梅雨が開けるまでの間が変化の大きい成長期です。

具体的にはこの成長期に栄養分を過不足なく供給することと、病気や害虫から守るための防除が重要な仕事となります。

なにせ物言わぬ植物ですから「お肉食わせろ」とか「今日はあっさりと素麺でお願いします」とか「背中がかゆい」とか「耳の後ろになんかおる」などと言ってはくれないので、JAから出ている施肥設計や防除指針を基本に「みかん版上手な子育て術」や「そんなあなたにおすすめサプリ10選2022年度版」みたいなのも参考にしながらひたすら観察を続けていきます。

偉い先生の書いた子育て本で立派な子供が育つはずもなく、健康食品で健康になれば世話ねえやと思うわけですが、とりあえずは参考意見として聞き入れる柔軟さは持っておいて良いのではないかというスタンスで取り組んでおります。

しかし「不知火」の酸味が強くて、なかなか収穫に踏み切れない。。

過去には4月8日収穫という記録がありますが、ひょっとすると記録更新となるかもしれません。