剪定鋏を持つ日々。

2017-02-21大分

2017年2月23日(木)


朝夕はまだまだ寒さを感じますが、外で仕事をしていると一雨ごとに春が近づいてくるのが分かります。
剪定を始めてから一週間ほど経ち、全体の1割ほど終わったところです。

上の写真は昨年生産した極早生みかんの剪定風景です。北東農園では「隔年交互結実」という栽培方法をとっているので、通常の剪定とは違い今年は木を休ませて樹勢回復と来年の着果に備えるための剪定をします。

隔年結実法

シートをズリズリと引きずりながらその上に枝を切り落としていきます。花と芽のバランスを取る必要がなく適当な長さに切り返していくだけなので、たいして頭を使わずに出来るのが私に適しています。

昨年まではノコギリで太枝を切り落していたのですが、樹形改造の段階がひとまず終わり、今年からは鋏だけで作業を進めていきます。
大きな枝の処理をしない分、作業スピードが上がり剪定期間の大幅短縮が見込めます。

2015.2.1

こんなのを

2015.2.1.2

こうして

2015.2.16日南生産樹

来年こんな感じにしたいわけです。

そして切り落とした枝は

2014.2.23

機械で粉砕して株元に置いていきます。

この手法を取り入れてからかれこれ10年近く経過しますが、いまだ手探りでの栽培が続いています。これが正解といった明確な栽培指針というものがなく、というよりは、土地柄や土質や品種によってそれぞれ違うはずだし、そもそも人と違ったものを作りたければ人と違うやり方を見つけなければいけないわけですね。

そのために一番大事なことは、明確な目的と独自の物差しを持つことなのだろうと思います。人と同じことをしているうちは人と同じものしか出来ないということですね。

このまま迷わず歩いていけば、そのうちたどり着く事ができる!・・・といいなあ。

行く道は間違ったと認識しなければ間違ったことにはならないし、とりあえずは今は楽しくやれているからなによりだなあ。