成果と課題

2021-05-18


北東農園では10月の「極早生みかん」に始まり4月下旬の「はるか」まで数多くの品種を作っていますが、今シーズンの全体的な出来栄えとしては、収量少なめで味は良好といった感じでした。

天気の気分ひとつで味が大きく変わる柑橘栽培において、人の手でコントロールできることなんて限られているのですが、その限られた中、何をしたかで結果が変わるのだと信じていろんな工夫や努力をするわけです。

ただ、その結果が工夫の成果なのか天気のせいなのかがはっきりしないので、1つの工夫を数年続けて初めて良策なのか偶然なのか、間違いなのかたまたまなのかがやっとぼんやりと見えてくるというね。

人から聞いたり本で読んだことを実践してみて、自分のものになるかどうか分かるまで数年かかります。2ついっぺんに試すとどっちが効いたのかが分からないので1個づつです。そりゃあノンキな気持ちが鍛えられるってもんです。

そんなこんなでこれまでは食味の向上をテーマに取り組んできたために収穫量まで頭が回らなくて、たぶん一般的な園地の平均より少なめだろうと思われます。

みかんの収益は簡単に言うと「出荷量×単価=売上」なので収穫量というのはとても重要な要素なんだけど、食味と収穫量を同時に考慮できる頭脳を持ち合わせていないので、まあ致し方なしということです。

食味の部分については自分の思う美味しさのイメージと、お客さんの「美味しかったぜ!」という声を参考にしています。
食味日本一を目指しているわけでもなく糖度最高記録を目指しているわけでもないので、まあだいたいここらへんでいいかなという所に毎年きちんと降り立つこと、あとはハズレを作らないことが重要と考えます。

OnlineShopでは品種ごとに今年の食味レベルというのを表示しているのですが、「レベル5」を目指すというよりは、「レベル3」未満を作らないということに力を注ぎます。

美味しさの考え方や食味レベルについて詳しくは➝

農産物の中では野菜と比べて味の違いを出しやすい分、自分向きだなぁと思います。ここ数年で思うような味が安定して出るようになってきたので、これから「収穫量増大」の段階に入っていきます。

品種構成。

いくつかの品種においてご注文に応じられなかったという事態は今年も同じ。
園地の60%を占める「極早生みかん」偏重を改善しないとこの問題が解決しないのは明白です。

北東農園の象徴であり稼ぎ頭の「極早生みかん」なんだけど、一人で採るにはあまりに広大で、収穫に追われてしまいシーズン初っ端からスケジュールが押せ押せ。で次の「早生みかん」以降の品種が遅れがちになってしまう。

「極早生美味しかったから次のも頂戴ね。」と言われても、次の「早生」や「中生」をほとんど作っていないというね。。一つの品種が儲かると聞くやそっちに全振りする先代の性格がモロに出た園地の品種構成。。。

現在最優先で「極早生」から「早生」以降の品種に植え替えをしています。

あと「不知火」の安定生産に向けた取り組みも急務です。保水力の低い土で初期型「不知火」、しかも高接ぎという、「早く植え替えなさい!」要素満載な状況の中、今年も10本以上枯らしてしまったとです。

樹が無くなってしまわないうちに新しく植えなきゃならないのにみかんにかまけて手が回らず。先行きに不安を感じながらも「美味しく作りながら枯らさない!」という高難度スキルを身につける方を優先。完全に収穫量後回し案件。

ブラッドオレンジは問題となっている収穫量の少なさを改善する努力を続けながらも、これに栽培本数を増やす力技を加えて早急に対応いたします。

レモネードは単純に植栽本数を増やす!

着果までに3-4年掛かる柑橘の特性と、一人でやっている作業スピードの遅さから、計画が完了するまで軽く15年は掛かる見込み。もうね、お客さんには平謝りと愛想笑いで乗り切る覚悟だけはいっぱしです。。
そんな感じですのでどうか皆様、気長にお付き合いくだされば北東は大変幸せにございます。m(__)m